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グレーの空を連想しがちなイギリスの空は気持ちよく晴れて、路面を熱々にしてくれました。今回のイギリスも薄肉タイヤ導入で、前回のオーストリアのようなブツブツなブリスターまでの心配は要らなそうですが、上手に使う方がいいに越したことはありません。

地元で連続ポールは獲得しつつ、ほんのちょこっとだけライバルより使ってしまっているハミルトンのスタートに注目されます。
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2番手のベッテルの方が蹴り出しがよく、1コーナーのアビーまでに先行を許してしまいました。おまけに3コーナーで3番手スタートのライコネンにまで並ばれて
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方向転換からほぼ最後尾へ。ここまではいい感じでイギリスマイスターを続けて、ポールからなら本来ゴタゴタに巻き込まれないはずなのに、のっけから黄色信号が灯っています。ここのところアグレッシブなライコネンは一度サードロウのレッドブル2人にやられて5位に落ちた後、リカルドだけは捕まえて4位に定着。

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7周目まではシレッと走り続けますが、審議の裁定は10秒ピットストップペナルティが下されました。ハミルトンは10位まで盛り返しつつもライコネンからは14秒遅れているわけだし、ライコネンの当て勝ち感はあります。
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フェルスタッペンと軽くバトってタイヤを使い、空力的にもお気に召さないライコネンは14周目に早くもペナルティ&タイヤ交換に向かいます。ミディアムタイヤへ。
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18周目にファステストラップを記録しても、以前にかわしたはずのリカルドに1.6秒及ばず。速く走れてもこういうところでペナルティストップが響いてきますね。

トップのベッテルは21周目、2位ボッタスは翌22周目にピットを終えてミディアムタイヤで復帰すると、マシンを痛めながら粘り続けるハミルトンとコンタクトしています。
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シーズンの主役、GPの主役はハミルトンですが、この今のレースの優先権はボッタスにあります。素直に譲って自身は26周目でピットへ。

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1ピットストップレースが想定されましたが、今回実に存在感のないレッドブルのリカルドは31周終了時に2回目ピットでソフトタイヤに履き替えたその直後
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33周目にエリクソンは今回追加されたコントロールライン上のDRS区間終了付近の1コーナーでバランスを崩し曲がらず直進クラッシュ。アビーは速度が高い右コーナーだから危険度も高いです。追加された3つ目にしては、危険な気もします(コップス手前やマゴッツ手前を提案したmiyabikun案も危険ちゃ危険)
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セーフティカーが導入されて、トップのベッテル以下、フェルスタッペンもライコネンも満を持してタイヤ交換に向かいます。トラックに留まったボッタスとハミルトンはミディアムタイヤで1ストップのまま終盤に入ります。吉と出るか凶と出るか?!
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レース再開の38周目にアグレッシブライコネンが再びフェルスタッペンを襲いにいく。フェルスタッペンもタイヤは新しいためしっかり応戦。今回はおとなし目だけど、ボクも元気だよ!フェルスタッペンのカバーはいつも通りですが、最近は特にライコネンがイキイキして攻める姿勢が見られます。いいことです。
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続く39周目に11位争いをしていたグロージャンとサインツがコップスの進入でイン側のグロージャンがクリッピングポイントを押さえきれずアウト側にはらんで接触、この事故で再びセーフティカーの出番となります。

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終盤に入ってタイヤを引っ張るメルセデス2台にタイヤを替えてまだ余力があるフェラーリ2台が背後に。逃げ切るかと思われたハミルトンのイギリスがピンチを迎えています。近年には無かったメルセデスとフェラーリの至近の攻防戦が2台揃って見られるのは、両者の差が小さいことの現れだと感じます。
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47周目にベッテルがボッタスを処理すると、今度は先程と逆にボッタスとハミルトンを入れ替えてハミルトンが直々にベッテル討伐に向かいます。
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ボッタスは3位の座もライコネンに捕らえられてもうボロボロ。少しタイヤ交換にズレはあるものの、使い込んだミディアムタイヤでファステストラップを築いて追って2位にまで復帰したハミルトンにアッパレです。いつものポールトゥウィンよりも、このような底力で巻き返してくれた方が観ている方は強さと速さを大いに感じます。優勝こそなりませんでしたが、ハミルトンの印象的なレースの一つです。

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《決勝結果》
   1 ベッテル     (フェラーリ・F)
   2 ハミルトン (メルセデス・M)
   3 ライコネン (フェラーリ・F)

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《ドライバーズランキング》
   1 ベッテル    (フェラーリ・F)       171
   2 ハミルトン (メルセデス・M)     163
   3 ライコネン (フェラーリ・F)      116
   4 リカルド    (レッドブル・TAG)  106
   5 ボッタス    (メルセデス・M)      104

《第10戦イギリスGPのポイント》
・ハミルトンの勝ちパターンをスタートで阻止
・後ろから抜いてきての2位はさすが
・ペナルティに恐れるな、まだまだ攻めでいこう
・レースはやっぱり2ストップくらいでやろうよ

3連戦お疲れ様でした。夏休みまであと2つ。