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昨年も似たようなカットを使いました。オーストリアはレッドブルの地元であると共に、母国GPのないオランダ国籍のフェルスタッペンの色でスタンドが染まります。最近はどこのサーキットでもこのオレンジの塊を見かけるようになりましたよね。生意気だしリスキーだけど将来のF1の期待を背負う重要な宝です。オレンジといえばマクラーレンのアロンソはピットスタートを選択しています。また予選3位を獲得したベッテルはサインツに対する妨害ペナルティで6番手スタートに降格しています。 3番手ライコネン、4番手フェルスタッペン、5番手がグロージャンというキケンな香りがプンプンしてきそうなオーダーです。スタートは荒れるぞ!メルセデスには関係ないというか、助かることですね。

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スタートは3番手ライコネンがウルトラソフトタイヤの優位性を活かした絶妙なスタートダッシュを決めて鉄の壁を中央突破。
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ポールスタートの後輩?!ん〜まぁ関係ないね。
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ただはみ出しちゃうから、はみ出しちゃうから関係ないのに3位に引きずり落とされたボッタスに4コーナーでアウトから関係なくパスされ一瞬の2位、終了。
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さらにははみ出した時に珍しく一度ラインを空けて引いたフェルスタッペンがインから軽くタイヤで蹴り出して、ライコネン結局4位へ。らしいですね。スタートダッシュは意外でしたが、他は至って想定内です。むしろスペースを空けて蹴り出しつつコース上でしっかりと(力尽くで)見定めたフェルスタッペンが好印象でした。結果的にココがレースの分水嶺になりました。

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12周目に予選屋さんによる火吹き芸、15周目には関係ない後輩がギヤボックストラブルで鉄の壁1枚が崩壊したところでバーチャルセーフティカーが発令
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ここぞとばかり1回ピットであろうレースが慌しく動き出します。レッドブル、フェラーリは連続ピットを敢行。上位はトップのハミルトン、5位走行のマグヌッセン、7位走行のペレスはステイでバーチャルセーフティカー明けを待ちます。ハミルトンのステイは結局彼を苦しめることになりましたね。判断ミス。本線上はスロー走行で、後ろがワサっとタイヤ交換を済ませれば、現時点で逃げるも周りがその頃ステイな訳ですから、やはりボッタス無しの1人応戦は辛いですね。
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ソフトタイヤに交換後、やけにライコネンのタイヤスモークが目に付きます。20周にいよいよドッカンブレーキを持つリカルドにレムズで詰め寄られてまたもや右フロントタイヤからスモーク
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それをやっちゃうとリカルドは容易に
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4コーナーでさばきにかかります。ライコネン、ズルズルといつもの定位置あたりに腰を据えてしまう。

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いよいよしびれを切らしたハミルトンは上位から遅れること10周となる26周目にタイヤ交換
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戻ればライコネンの後ろ、ベッテルの前となりました。いくら独走体制でも後ろにまとまられてしまえばこうなっちゃいますよね。救いなのはベッテルの前であること。これならば優勝は難しくてもベッテルにポイントランキングを抜かされず、さらに少しだけ加算して引き離せます。

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今回のオーストリアGP決勝は路面温度が高くなったのが最大の特徴でした。勢いあるパッシングを見せたリカルドの左リヤタイヤにブリスターが発生してペースが落ち始めました。 38周目に先程の仕返しと言わんばかりにライコネンに似たシチュエーションで並ばれて
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3コーナーのレムズで並んで背後につき
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4でかわす。たまらずリカルドはピットでタイヤ交換を決意しています。このブリスター状態はリカルドに限らずほとんどのマシンが悩まされていましたね。リカルドの後ろのタイヤ周回数が比較的に浅いハミルトンにも発生してベッテルにやられています。わずか23周目のソフトタイヤにしてひどい状態。確かにメルセデスは出そうっちゃ出そうだけど。52周目に交替必死で2回目ピットへ。
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2回目を先に終えてハミルトンの前に出た4位リカルドが54周でリタイヤ。ハミルトンは労せずして4位復帰、前の3台も決して楽ではないはずとファステストラップでとにかく3位ベッテルを追いかけにいきます。
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が、64周目にとうとうハミルトンのパワーが落ちて「貴重な」リタイヤへ追い込まれました。たまにはね、いいんですよ。骨休みしても。

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平気だなんて強がり言っていたボクちゃんだって、薄っすらブリスター出てるんだよー!ペース上げちゃダメだよね?!だってめちゃ速でおっちゃん来てるんだもん!!1周目の仕返しかなぁ。。
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やたー逃げ切ったー!
ライコネンは71周レースの71周目にあんなタイヤでファステストラップを記録し、72周目にフェルスタッペンをパスしています。今更遅い!!
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《決勝結果》
   1 フェルスタッペン(レッドブル・TAG)
   2 ライコネン           (フェラーリ・F)
   3 ベッテル              (フェラーリ・F)

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《ドライバーズランキング》
   1 ベッテル               (フェラーリ・F)   146
   2 ハミルトン           (メルセデス・M)  145
   3 ライコネン           (フェラーリ・F)   101
   4 リカルド              (レッドブル・TAG) 96
   5 フェルスタッペン(レッドブル・TAG) 93

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《第9戦オーストリアGPのポイント》
・山の夏は日差しも強く意外と暑いのだ
・ドイツの鉄の壁、珍しく崩壊
・1周目の鈍さと1周目の若さ
・ピレリさん、もっと派手なガケ作らない?!
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大荒れオーストリアを後に次はイギリスへLet’s go!