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アゼルバイジャンのジュディ・オングによる国歌斉唱。まるで生き物かのように揺らぐドレス、風が強いですね。海ではないけど海並みに広い湖に面したバクー。また市街地サーキットは普段のサーキットにはあまり無いゴミや枯葉などもトラック内に散乱します。踏むのも怖いですが、各エアインテークやウィング類にまとわり付く可能性も出たりします。

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ちょっと久し振りに思えるハミルトンのフロントロウ。混乱するターン1のアウト側に若干振るマウントでスタート。
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ポールからシレッと逃げを打つベッテルに対して、中団以降は予想通りの大渋滞を起こして荒れましたね。
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いくら何でも三強以外にはさすがに負けられない6番手スタートのライコネンはオコンに並ばれてインからはりつけの刑に。去年もマシンを壊しつつ完走にこぎつけましたが、今回は残念。
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予選位置もスタートダッシュもよかったシロトキンはその相方ペレスにオカマ
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さらにスムーズな加速ができずアウトからヒュルケンベルグ予選王子とインからアロンソ様に挟まれて負傷し力尽きる。
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アロンソ様は右側前後輪を傷めて傾いてしまっています。無線でボロクソ叱られたシロトキンはオコンとその場で被害者の友の会を開いています。散らかってしまったため早くもセーフティカーの出番に。
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序盤のレッドブルとルノーの攻防戦は面白かったです。パワーが、信頼性が、と言っていたルノーエンジン勢が仲良くバトルを繰り広げ、いよいよワークスルノーも台頭してくると当然レースも厚みが増します。
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ん?サインツが17位?!またミスってるまったく!
ヒュルケンベルグがいつも通り脱落し、レッドブル2人になればカリカリのバチバチです。
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あらら、タイヤ擦り合っちゃって、、アツいなぁ。17周目にこちらも今回健闘しているルクレールをライコネンがかわすと、一度散らかり気味の上位6台は元のサヤに戻る形となっています。ここまでが第1レグ。

レース中盤に入ってもなかなかタイヤ交換の動きを見せず、引き続きレッドブル2台による「エースは俺だ!」決定戦が行われています。いいですね、チーム内の活性化が図れています。2人とも、近い近い近い!
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フェルスタッペンの執拗な攻めに一歩身を引いてきたリカルドが35周目に0.6秒差からいよいよ伝家の宝刀を振りかざす!
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ズバッと一発!リカルドはココのサーキット大好きでしょうね。
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まだピットは動かない。でもmiyabikunはそんなピットマンより後ろの美女が気になる(笑)まだピットを済ませていないボッタスは39周目でもファステストラップを出してきます。これ、予選でも履いたスーパーソフトタイヤです。51周レースでここまで保ってしまう。
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リカルドに続いてフェルスタッペンがいざ39周目にピットを済ませると
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さっき気合一発でかわしたはずのフェルスタッペンが意外にもオーバーカットを成し遂げてしまいました。少し前の順列に逆戻り。さっきの0.6秒差よりは少し距離があるけど、また次も必殺技で何とかなるでしょう。
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いやいや、今回は嫌だよ!
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2度も嫌だってば!
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ちょっとー!!
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リカルド牛がフェルスタッペンに追突!今回は失敗。ずっとやり合っていた2人。リカルドはどうしてもフェルスタッペンだけはかわしたかったのね。バトルは見応えあったけど、チームとしては一番残念な結末。当然セーフティカーが導入され、ボッタスはこのタイミングで初タイヤ交換。他の上位はこの間2回目のピットでウルトラソフトタイヤを着用。ボッタスは引っ張った価値ありましたね!第2レグ終了。

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セーフティカー先導中にウォールに突き刺さるハース。予選のミスに続いて決勝も未だノーポイントの続くグロージャンがウェービングに失敗。悔しい悔しいでグローブを投げつける。これでますますセーフティカーランが延長されています。やっぱりエスケープゾーンも少ない市街地でF1をやるって、簡単なことではありませんね。
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リカルドと同様にピットで順位が入れ替わりイージーレースから一転、不甲斐ない気持ちにかられたベッテル。次のレース再開は必ずポジションを戻すのだ、意地でも戻りたいのだ!
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メルセデスとフェラーリが2台ずつ相見える。ベッテルがインから突っ込むがこれではさすがに止まれない!タイヤスモークをあげてターン1をオーバーラン、一瞬の1位からライコネンにまでかわされて一気に4位へ。替えたばかりのウルトラソフトタイヤもフラットスポットを作ってしまうというオチに。ベッテルは自分より前にいることはどうしても許さないのです。

ピットを極力引っ張り、かついい状態を保ち続けたボッタスが結果オーライかと思った矢先
「ボッタス、前に何か落ちてるぞ?!」
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最後の最後で右リヤタイヤをバースト。接触多発レースはデブリに細心の注意を払わなければなりません。大きく3つのレグでレースが二転三転しました。これだけ荒れるレースも近年のF1では珍しいですね。勝てそうで勝てないハミルトンが漁夫の利を得て今シーズン初優勝、スタート直後いや予選時点で既に戦線離脱と思われたライコネンが今回も結果的に2位、そして戦闘力ガタ落ちでも市街地はなかなか得意とするペレスが地味に久々の表彰台登壇となっています。

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《決勝結果》
   1 ハミルトン(メルセデス・M)
   2 ライコネン(フェラーリ・F)
   3 ペレス       (フォース・インディア・M)

《ドライバーズランキング》
   1 ハミルトン (メルセデス・M)     70
   2 ベッテル     (フェラーリ・F)      66
   3 ライコネン (フェラーリ・F)      48
   4 ボッタス    (メルセデス・M)      40
   5 リカルド    (レッドブル・TAG)  37

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《第4戦アゼルバイジャンGPのポイント》
・近年稀にみる荒れっぷり。予測不可能!
・今年のバクーは「攻めた者負け」?
・レッドブルがレースを盛り上げ、自ら玉砕
・楽レースから転落。バクーは自滅ベッテル

予選順位やらエンジンパワーなんてこのレースにはあまり関係ありませんでしたね。ひっちゃかめっちゃかなバトルと空回り、トラック整備不十分などが重なって、もはや予測不可能なレースで幕を閉じました。

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