英文法講座11回目になります。自問自答しながらやっているわけですが、習ったはずなのに忘れていること、習ったことすら思い出せないものなど、英語にいかにちゃんと取り組んでこれていなかったことにこの歳になって改めて認識させられています。と同時に公共の場、F1の場を借りていい機会だと思っています。基本事項までにはなりますが、この講座も佳境に入りつつあります。あと少しだけお付き合い下さいませ。
《前回の内容の確認テストの解答》
①An F1 is __ __ by FIA.
F1はFIAによって運営されている
→is managed
②I __ __ __ recent race contents.
最近のレース内容に飽きた
→was tired of
③The tire __ __ __ natural rubber.
タイヤは天然ゴムで作られている
→is made of
前回の確認テストでした。結果はいかがでしたでしょうか?例文が短めですね、ビビってますね(笑)今回は「命令文」「感嘆文」「仮定法」について触れていきます。
《命令文》
日常生活やF1などスポーツシーンでもよく使われる指示される文「Vしなさい」というやつ。構造はとてもわかりやすいものです。
・動詞(V)の原形 〜.
Vしなさい
主語が無くなります。なぜなら「あなたに命令している」わけですから、言うまでもなく主語はYouであり、それを省略しています。もちろん個人名や三人称に命令しているシーンもあるわけですが、それを第三者的に表現するため命令文からは外れてきます。be動詞を用いる文はそれが文頭にきます。時制や人称にかかわらず、その時のbe動詞は原形の「Be」となります。
命令文に表現の仕方でいくつかに分かれます。
①命令
・V 〜. =You must V 〜.
Vしなさい(Vしなければならない)
②禁止
・Do not +V 〜. =You must not V 〜.
Vしないでください(Vしてはいけません)
③勧誘
・Let us +V 〜. =Shall we V 〜?
Vしませんか?
④依頼
・Please V 〜.(V 〜,please.)=Will you V 〜?
どうぞVしてください(Vしてくれませんか?)
Vはいずれも動詞の原形です。助動詞の回(Lesson 6)でも触れたように、各助動詞を用いることで主語を置く場合の書き換えが可能です。回りくどくみえますが、こうすることで例えば複数人いる中の誰かに命令文を用いる際に有効となります。また命令文にはこんな使い方もあります。
・V 〜,and you will V’… .
Vしなさい、そうすればV’…
・V 〜,or you will V’… .
Vしなさい、そうしないとV’…
単なる命令文に理由や結末を未来形で加えるものです。単に命令されるだけでなく、こうしてもらえば危機感や納得できますよね。ということで例文をいくつか挙げます。
● Do not approach the preceding car.
前の車に近付くな
・Please overtake me.
私を追い越して下さい
・Win the race, or you will be no contract next year.
レースに勝ちなさい、でないと来年の契約は無いだろう
《感嘆文》
日本人にもたまにオーバーな物言いをする方がいますが、英語では日本語よりもこのような表現をよく用います。
・How 形容詞(副詞)+S+V!
Sはなんと「形容詞(副詞)」Vだろう!
・What a 形容詞+名詞+S+V!
Sはなんと「形容詞」な「名詞」Vだろう!
無理やり当てはめるとぎこちない訳になりますが、とにかくどちらも感情を露わに伝える言い回しです。文頭のHowとWhatの違いは「名詞があるか無いか」によります。こうして見てみると、F1からはさらに離れますが、上にある先日終了した長寿バラエティ番組のサブタイトル「what a cool we are!」は感嘆文のようで違うんじゃないかなと気付いたりします。まあ終わっちゃったバラエティ番組だし、変に名詞を入れるより語呂は確かにcoolだけど。
いずれも文頭に入れるとぱっと見疑問文と似ています。
(感)How 形容詞(副詞)+S+V!
(疑)How 形容詞(副詞)+V+S?
見分け方は「主語と動詞の位置」です。「?」と「!」の付け間違いに気を付けましょう。
また工夫するHow感嘆文とWhat感嘆文の書き換えをすることもできます。
・How well Hamilton drives!
ハミルトンはなんて上手に運転するんだ!
=What a good driver Hamilton is!
ハミルトンはなんて上手いドライバーなんだ!
これは個人的な感覚の問題ですが、wellって言われるよりgoodと言われる方が誉められた感があるのは私だけでしょうか。以下に感嘆文も簡単文でいくつか。
● What a fast machine an F1 car is !
F1マシンはなんて速いんだろう!
● What a cute woman your wife is !
君の妻はなんて可愛らしいんだ!
・How slow it is!
なんて遅いんだ!
《仮定法》
今回はもう一単元ねじ込みます。このブログでも何回か取り扱っているスポーツにはご法度な「タラレバ」な話をする時に使う構文です。仮定法をいくつかのグループに分けてみていきます。
①仮定法過去
・If +S+Vの過去形 〜, S +助動詞の過去形 +V’の原形 … .
もしSがVすれば、SはV’(助動詞)なのに
単にIfを使った文は「、」の文節は事実を伝えます。ただし今回の仮定法過去は「現在の事実の実現性が低い(事実に反する)」場合に用います。過去と呼びつつ現在のタラレバになります。
(単純If文)
・If you win this race, you will become a champion.
このレースに勝てば、チャンピオンになれるだろう
(なれる事実を話している)
(仮定法過去)
● If you won this race, you would become a champion.
このレースに勝てば、チャンピオンになれるのに
(なれる仮定で話している)
②仮定法過去完了
・If +S+had+Vの過去分詞形 〜, S +助動詞の過去形 +have+V’の過去分詞形 … .
もしSがVだったら、SはV’(助動詞)だったのに
仮定法過去完了は「過去の事実の実現性が低いを想定した(事実に反した)」場合に用います。過去に完了してしまったことへのタラレバです。人間よく言っちゃう惜しみ文句(笑)
● If Senna hadn’t died, he would have become a champion.
セナは死んでいなければ、チャンピオンになれたはず
③仮定法未来
・If +S+were(was)to +V 〜, 仮定法過去
もしSがVするなら、「仮定法過去」?
※過去形を使うので見る限り未来系に見えませんが、
仮定法過去にwouldを用いて未来を仮定しています。
● If you were to become an F1 driver, what would you do first?
もしあなたがF1ドライバーになれたら、何を初めにする?
④それ以外の慣用表現
・I wish + 仮定法 (現実に反する願望)
「仮定法」だったらいいのに
・as if(as though)+仮定法過去
まるで「仮定法」であるかのように
・as if(as though)+仮定法過去完了
まるで「仮定法」であったかのように
・If it were not for 〜
もし(今)〜がなければ
・If it had not been for 〜
もし(あの時)〜がなかったら
・It is time for + 仮定法過去
「仮定法」する時間だ
・as it were
いわば
最後に仮定法の代表格「if」がない場合を例にします。国語にも用いる倒置表現から判定できます。
・If you had been there, you would have been shocked.
→Had been there, you would have been shocked.
もし君がそこにいたら、ショックだっただろう
(If youを省略して動詞が文頭に来ている)
仮定法の例文です。
● If you could drive a Mercedes car, you become a champion.
もしあなたがメルセデスの車を運転すれば、あなたはチャンピオンになれる
もしあなたがメルセデスの車を運転すれば、あなたはチャンピオンになれる
● If the safety car were not adopted , he would have won the race.
セーフティカーが採用されなければ、彼はレースに勝てたはずだ
・I wish I could drive a Mercedes car.
メルセデスの車を運転できたらいいのに
《今回の内容の確認テスト》
①__ the circuit as soon as possible.
サーキットに早く入りなさい
コメント
コメント一覧 (2)
気になった点を いくつか あげさせてもらいます。
① An F1 is managed by FIA .
Don't approach the front car .
前の車ではなく、車の前部を表していると思います。
What a fast an F1 car is !
How fast an F1 car is !
What a fast machine an F1 car is !
What a cute your wife is !
How cute your wife is !
What a cute woman your wife is !
If you win this race , you would become a champion .
win ではなく won が適切だと思います。
If Senna hadn't died , he should have become a champion .
未来の願望を表すには would または could が使われます。
should は見たことが ありません。
If you were to become an F1 driver , what would you first ?
you の後の動詞が抜けています。
単なる 忘れだと思われます。
文章が不自然に感じます。
If you became an F1 driver , what would you do first ?
If you were an F1 driver , what would you do first ?
仮定法では 文章や正式な場では were が使われます。
しかし、日常会話では しばしば was が使われます。
Can you become a champion if you can drive a Mercedes car ?
文法は正しいと思います。
しかし、仮定法では ありません。
If the safety car has not adopted , he should have won the race .
セーフティカーが 何かを採用しています。
If the safety car were not adopted , he would have won the race .
If the safety car had not been adopted , he would won the race .
has は不適切だと思います。
① Enter
② How powerful( × What a powerful )
③ wish had much money
私も 英文法では しばしば まちがいを おかします。
お互いに まちがえながら 進歩していきましょう。
こんにちは。シーズンが始まり、ご指摘頂いた誤りの
修正が遅くなってしまいました。
● Do not approach the preceding car.
マシンのノーズに近づくな では私の文意と
異なってしまいますのでprecedingとしました。
How と What の感嘆文が混同していますね。
● What a fast machine an F1 car is !
● What a cute woman your wife is !
How の感嘆文を作る方が私には合っている気がします。
「仮定法過去」の動詞が言った矢先に現在形に
なっていました。恥ずかし。。
● If you won this race, you would become a champion.
● If Senna hadn’t died, he would have become a champion.
● If you were to become an F1 driver, what would you do first?
あ、本当だ、動詞がありませんでした。
どうしようもないミスだ。気持ち悪っ。
仮定法の例文2つを直しました。
● If you could drive a Mercedes car, you become a champion.
もしあなたがメルセデスを運転すれば、あなたはチャンピオンになれる
● If the safety car were not adopted , he would have won the race.
いかがでしょうか。
②__ __ this engine is!
空欄は2箇所の方ですね。紛らわしいミスです。
今回は非常にボロボロ。今更になってしまいました。