近年は並以下のチームまで成り下がってしまった古豪ウィリアムズ。チーム代表も娘の代にフェードアウトしていく前に今一度ウィリアムズの歴代名ドライバー達を格付けさせて頂きます。
ウィリアムズ
初参戦 :1975年第1戦アルゼンチンGP ※
最終参戦 :2018年第1戦オーストラリアGP ※※
参戦年数 :44年 / 68年 ※※
チーム参戦数:709戦 / 976戦 ※※
ドライバー数:61人 / 814人 ※※
優勝獲得数 :114勝 / 709戦
表彰台獲得数:312回 / 709戦
ポールポジション獲得数:125回 / 709戦
ドライバーズチャンピオン:7回 / 44年
コンストラクターズチャンピオン:9回 / 44年
※諸説ありますがデータはここを起点とします
※※各チーム横並びにするため現役チームの
データは2017年終了時とします
初めてのF1参戦をスタートするのか、名前をウィリアムズとしたタイミングかシャシーを自社製とした時期なのかとプライベートチームのスタートかなど様々な見方ができます。チームは今年2018年で41年目を謳っていますので1977年をスタートとしていますが、今回はあるデータを少しでも厚く見たいという意図で1975年の開幕戦を起点とさせて頂きました。シャシー名は言わずと知れたサー・フランク・ウィリアムズのイニシャルであるFWを冠しています。娘クレアに正式に受け継がれたとしても、そこはCWとしないでそのままでいってほしいですね。
前にも記事として扱ったことがありますが、ウィリアムズは優勝やチャンピオンを量産してきただけでなく、F1に新技術を実戦投入してきたり、若者にテストの場を設けて積極採用していくなどありとあらゆる方策で生き残りとF1の発展に寄与するチームです。今シーズンの若手採用は「ちょいと違った」意味がありそうだけど、正直キツいのが本音だと思います。そこはとやかく言えません、参戦してくれているだけ感謝です。
《エントリー数 上位10位》
1 97戦 N・マンセル 10pts ★
2 94戦 R・シューマッハ 9pts
3 81戦 R・パトレーゼ 8pts
4 78戦 F・マッサ 7pts
V・ボッタス 7pts ◯
6 70戦 N・ロズベルグ 5pts
7 68戦 J・P・モントーヤ 4pts
8 65戦 D・ヒル 3pts ★
9 62戦 K・ロズベルグ 2pts ★
10 60戦 A・ジョーンズ 1pt ★
●は現在籍マークでストロール(シロトキンは除く)になるわけですが、先に結果を話してしまうとまだトップ10には入ってきません。若手育成中、将来チームを代表するドライバーになることを願うばかりです。一方で現役他チーム所属◯マークはボッタス、ヒュルケンベルグの2人が対象となります。
チームが異なるとドライバーの装いも変わりますね。中にはマンセルやプロストなど今までにやったフェラーリにもマクラーレンにも所属したことのある超ツワモノも何人かいたりします。ウィリアムズで特徴的なのは「四天王」と呼ばれた80年代後半の名手が大なり小なり全員ドライブしていることです。ワークスではない、またレッドブルのような潤沢な資金がある企業系でもない、いわゆる個人事業者「プライベーター」なのにすごいですよね。また個人的な印象として「親戚や二世」が集うチームだと思います。セナはAもBも乗ったし、近年ではケケベルグもニコベルグもドライブしています。職人カタギのおっちゃんの選球眼か情けか。二世チャンピオンは2人生み出していますよね。
《ポールポジション数 上位10位》
1 28回 N・マンセル 10pts ★
2 20回 D・ヒル 9pts ★
3 13回 A・プロスト 8pts ★
J・ヴィルヌーブ 8pts ★
5 8回 J・P・モントーヤ 6pts
6 6回 A・ジョーンズ 5pts ★
N・ピケ 5pts ★
R・パトレーゼ 5pts
9 5回 D・クルサード 2pts
R・シューマッハ 2pts
《ポールポジション率 上位10位》
1 100% A・セナ 10pts
2 81.3% A・プロスト 9pts ★
3 30.8% D・ヒル 8pts ★
4 28.9% N・マンセル 7pts ★
5 26.5% J・ヴィルヌーブ 6pts ★
6 20.0% D・クルサード 5pts
7 18.8% N・ピケ 4pts ★
8 11.8% J・P・モントーヤ 3pts
9 10.0% A・ジョーンズ 2pts ★
10 7.4% R・パトレーゼ 1pt
この辺の時点で誰がウィリアムズで1位か見えて来ちゃいそうですね(笑)最後までナイショでお願いします。
ウィリアムズは前の2チームに比べて数は全般的に少なくなります。当然ながら歴史が若干浅いのと、2チームに比べて「長期採用」が少な目です。このチームでデビューを飾る者がいたり、名声を得て踏み台に他のトップチームに移る者も多くいました。
ポールポジション率トップのセナは参戦3戦3ポールの100%となります。ご存知の通りウィリアムズで1度もチェッカーフラッグを受けることなく死亡しています。マシンは暴れてもポールだけは譲らなかったポールマイスター、念願のウィリアムズドライブでしたもんね。2位のプロストも非常に高い確率を叩き出しています。この後に書きますが、プロストも在籍たった1年の数値です。どちらかといえば3位のヒル以下が正常っちゃ正常の値といえるでしょうか。
《優勝回数 上位10位》
1 28回 N・マンセル 10pts ★
2 21回 D・ヒル 9pts ★
3 11回 A・ジョーンズ 8pts ★
J・ヴィルヌーブ 8pts ★
5 7回 N・ピケ 6pts ★
A・プロスト 6pts ★
7 6回 R・シューマッハ 4pts
8 5回 K・ロズベルグ 3pts ★
9 4回 R・パトレーゼ 2pts
J・P・モントーヤ 2pts
《優勝率 上位10位》
1 43.8% A・プロスト 10pts ★
2 32.3% D・ヒル 9pts ★
3 28.9% N・マンセル 8pts ★
4 22.4% J・ヴィルヌーブ 7pts ★
5 21.9% N・ピケ 6pts ★
6 18.3% A・ジョーンズ 5pts ★
7 9.7% C・ロイテマン 4pts
8 9.4% T・ブーツェン 3pts
9 8.1% K・ロズベルグ 2pts ★
10 6.7% C・レガッツォーニ 1pt
先に言っちゃいます。エントリー数もポールポジションもこの優勝回数もこの次に出てくる表彰台数も全てマンセルが最多です。ただ数によらないようエントリー数から各ジャンルの獲得率を算出して評価対象にしていますが、そうするとプロストが頭一つ飛び出ています。これは1993年に浪人までして「勝てる車に乗り、チャンピオンを獲得して辞めた」ことが原因。一番効率のいいやり方です。1年とはいえ現役から一旦離れてマイクに喋るアルバイトしてまた戻ってチャンピオンをサラッと獲っちゃうんだからすごい。近年でいえばロズベルグがまた一瞬メルセデスを駆ってチャンピオンを獲り逃げするようなもの。いくら現代のF1がマシン依存が強いとはいえ、今はそうはいかないだろうな。何せ隣に「速さをウリにする怪物」がまだいます。
比較的近年に名を馳せたD・ヒルは全22勝中21勝がウィリアムズでのもの。J・ヴィルヌーブに至っては全11勝全てがウィリアムズ時代です。2人とも他のチームでは鳴かず飛ばずでした。いかにウィリアムズのマシンが速かった時代に乗れていたかということ、そしてこの2人と98年のハッキネンあたりまではマシンと合わせて「M・シューマッハのフェラーリ移籍」の影響も少なくないと思います。冬眠中(充電中)にしっかり戴冠できてよかった。M・シューマッハにFW18やMP4-13なんて乗られた日には、、想像するだけで恐ろしい。
《表彰台回数 上位10位》
1 43回 N・マンセル 10pts ★
2 40回 D・ヒル 9pts ★
3 24回 R・パトレーゼ 8pts
4 23回 J・P・モントーヤ 7pts
5 22回 A・ジョーンズ 6pts ★
6 21回 N・ピケ 5pts ★
J・ヴィルヌーブ 5pts ★
R・シューマッハ 5pts
9 16回 C・ロイテマン 2pts
10 15回 K・ロズベルグ 1pt ★
《表彰台率 上位10位》
1 81.3% A・プロスト 10pts ★
2 65.6% N・ピケ 9pts ★
3 61.5% D・ヒル 8pts ★
4 51.6% C・ロイテマン 7pts
5 44.3% N・マンセル 6pts ★
6 42.9% J・ヴィルヌーブ 5pts ★
7 36.7% A・ジョーンズ 4pts ★
8 36.0% D・クルサード 3pts
9 33.8% J・P・モントーヤ 2pts
10 33.3% C・レガッツォーニ 1pt
M・シューマッハ無敵時代に地味に健闘したのもウィリアムズでした。ウィリアムズが日の目をみる今のところの最後で、それから鳴りを潜めることかれこれ15年ほど。モントーヤとR・シューマッハコンビも★がない中では上位にきます。何せ最大のライバルが「実の兄」でしたからね、それにも臆さないモントーヤは見ていて面白かったです。1人は闘志むき出しでも1人に「情」があっては太刀打ちできません。2人束になっても倒せるかどうかの相手でした。この前辞められた方もそうでしたが、チャンピオンになる者は貪欲に、時には非道に傲慢にいかなければならない時があります。他で成功を重ねるモントーヤはその辺はお墨付きでも、いささか短気でクレバーにやらなきゃいけない部分がF1においては不向きだったかもしれません。
《ドライバーズチャンピオン》
1980年 A・ジョーンズ 5勝 / 14戦 10pts ★
1982年 K・ロズベルグ 1勝 / 16戦 10pts ★
1987年 N・ピケ 3勝 / 16戦 10pts ★
1992年 N・マンセル 9勝 / 16戦 10pts ★
1993年 A・プロスト 7勝 / 16戦 10pts ★
1996年 D・ヒル 8勝 / 16戦 10pts ★
1997年 J・ヴィルヌーブ 7勝 / 17戦 10pts ★
ウィリアムズは日本でいうバブル期頃にピークがあったチームでした。ホンダエンジンを搭載し、F1が日本で開催、テレビ放映されたことでマクラーレンに負けない人気を誇りました。面白いのは全7回のドライバーズチャンピオンを獲得するも、連覇や複数回獲得したケースはありません。またドライバーズチャンピオンを獲得してもコンストラクターズでは4位(1982年)で終えることもありました。といった具合で一応集計してみます。
《ウィリアムズ オブ ウィリアムズ ランキング》
1 71pts N・マンセル ★
2 65pts D・ヒル ★
3 53pts A・プロスト ★
4 49pts J・ヴィルヌーブ ★
5 45pts N・ピケ ★
6 41pts A・ジョーンズ ★
7 24pts R・パトレーゼ
J・P・モントーヤ
9 20pts R・シューマッハ
10 18pts K・ロズベルグ ★
1位の方は名前はよく出ていた割にはフェラーリやマクラーレンのような突き抜け方をせず、意外と6位までいい感じに並んでいます。チャンピオンを複数回獲得していないから上手くバランスが取れました。長くチームに留まらせないってのもある意味いいのかもしれません。ピケも確かにウィリアムズってイメージもあるしまた別のチームのイメージもあります。そのチームもいつかやるつもりでいます。マクラーレンで81ポイントを稼いだプロストはウィリアムズでは53ポイントでした。ということはまだマクラーレン色が強いということか。この方といえばもう1つ名前が出てきそうなチームありますね。そちらもいつかやりましょう。
6位ジョーンズと7位パトレーゼ、モントーヤの間に少し差があります。チャンピオンを獲れたか獲れないかの差もこういうところで出てきます。1回ではまだ追いつかないけど。1勝チャンピオンのパパベルグはノンチャンピオン勢に埋もれてしまいました。ちなみにチャンピオンを獲得できていない場合は8ポイントとなり、10ポイントのクルサードにもかわされる13位となっていました。たった1勝でもチャンピオンはチャンピオン。
ウィリアムズ
初参戦 :1975年第1戦アルゼンチンGP ※
最終参戦 :2018年第1戦オーストラリアGP ※※
参戦年数 :44年 / 68年 ※※
チーム参戦数:709戦 / 976戦 ※※
ドライバー数:61人 / 814人 ※※
優勝獲得数 :114勝 / 709戦
表彰台獲得数:312回 / 709戦
ポールポジション獲得数:125回 / 709戦
ドライバーズチャンピオン:7回 / 44年
コンストラクターズチャンピオン:9回 / 44年
※諸説ありますがデータはここを起点とします
※※各チーム横並びにするため現役チームの
データは2017年終了時とします
初めてのF1参戦をスタートするのか、名前をウィリアムズとしたタイミングかシャシーを自社製とした時期なのかとプライベートチームのスタートかなど様々な見方ができます。チームは今年2018年で41年目を謳っていますので1977年をスタートとしていますが、今回はあるデータを少しでも厚く見たいという意図で1975年の開幕戦を起点とさせて頂きました。シャシー名は言わずと知れたサー・フランク・ウィリアムズのイニシャルであるFWを冠しています。娘クレアに正式に受け継がれたとしても、そこはCWとしないでそのままでいってほしいですね。
前にも記事として扱ったことがありますが、ウィリアムズは優勝やチャンピオンを量産してきただけでなく、F1に新技術を実戦投入してきたり、若者にテストの場を設けて積極採用していくなどありとあらゆる方策で生き残りとF1の発展に寄与するチームです。今シーズンの若手採用は「ちょいと違った」意味がありそうだけど、正直キツいのが本音だと思います。そこはとやかく言えません、参戦してくれているだけ感謝です。
《エントリー数 上位10位》
1 97戦 N・マンセル 10pts ★
2 94戦 R・シューマッハ 9pts
3 81戦 R・パトレーゼ 8pts
4 78戦 F・マッサ 7pts
V・ボッタス 7pts ◯
6 70戦 N・ロズベルグ 5pts
7 68戦 J・P・モントーヤ 4pts
8 65戦 D・ヒル 3pts ★
9 62戦 K・ロズベルグ 2pts ★
10 60戦 A・ジョーンズ 1pt ★
●は現在籍マークでストロール(シロトキンは除く)になるわけですが、先に結果を話してしまうとまだトップ10には入ってきません。若手育成中、将来チームを代表するドライバーになることを願うばかりです。一方で現役他チーム所属◯マークはボッタス、ヒュルケンベルグの2人が対象となります。
チームが異なるとドライバーの装いも変わりますね。中にはマンセルやプロストなど今までにやったフェラーリにもマクラーレンにも所属したことのある超ツワモノも何人かいたりします。ウィリアムズで特徴的なのは「四天王」と呼ばれた80年代後半の名手が大なり小なり全員ドライブしていることです。ワークスではない、またレッドブルのような潤沢な資金がある企業系でもない、いわゆる個人事業者「プライベーター」なのにすごいですよね。また個人的な印象として「親戚や二世」が集うチームだと思います。セナはAもBも乗ったし、近年ではケケベルグもニコベルグもドライブしています。職人カタギのおっちゃんの選球眼か情けか。二世チャンピオンは2人生み出していますよね。
《ポールポジション数 上位10位》
1 28回 N・マンセル 10pts ★
2 20回 D・ヒル 9pts ★
3 13回 A・プロスト 8pts ★
J・ヴィルヌーブ 8pts ★
5 8回 J・P・モントーヤ 6pts
6 6回 A・ジョーンズ 5pts ★
N・ピケ 5pts ★
R・パトレーゼ 5pts
9 5回 D・クルサード 2pts
R・シューマッハ 2pts
《ポールポジション率 上位10位》
1 100% A・セナ 10pts
2 81.3% A・プロスト 9pts ★
3 30.8% D・ヒル 8pts ★
4 28.9% N・マンセル 7pts ★
5 26.5% J・ヴィルヌーブ 6pts ★
6 20.0% D・クルサード 5pts
7 18.8% N・ピケ 4pts ★
8 11.8% J・P・モントーヤ 3pts
9 10.0% A・ジョーンズ 2pts ★
10 7.4% R・パトレーゼ 1pt
この辺の時点で誰がウィリアムズで1位か見えて来ちゃいそうですね(笑)最後までナイショでお願いします。
ウィリアムズは前の2チームに比べて数は全般的に少なくなります。当然ながら歴史が若干浅いのと、2チームに比べて「長期採用」が少な目です。このチームでデビューを飾る者がいたり、名声を得て踏み台に他のトップチームに移る者も多くいました。
ポールポジション率トップのセナは参戦3戦3ポールの100%となります。ご存知の通りウィリアムズで1度もチェッカーフラッグを受けることなく死亡しています。マシンは暴れてもポールだけは譲らなかったポールマイスター、念願のウィリアムズドライブでしたもんね。2位のプロストも非常に高い確率を叩き出しています。この後に書きますが、プロストも在籍たった1年の数値です。どちらかといえば3位のヒル以下が正常っちゃ正常の値といえるでしょうか。
《優勝回数 上位10位》
1 28回 N・マンセル 10pts ★
2 21回 D・ヒル 9pts ★
3 11回 A・ジョーンズ 8pts ★
J・ヴィルヌーブ 8pts ★
5 7回 N・ピケ 6pts ★
A・プロスト 6pts ★
7 6回 R・シューマッハ 4pts
8 5回 K・ロズベルグ 3pts ★
9 4回 R・パトレーゼ 2pts
J・P・モントーヤ 2pts
《優勝率 上位10位》
1 43.8% A・プロスト 10pts ★
2 32.3% D・ヒル 9pts ★
3 28.9% N・マンセル 8pts ★
4 22.4% J・ヴィルヌーブ 7pts ★
5 21.9% N・ピケ 6pts ★
6 18.3% A・ジョーンズ 5pts ★
7 9.7% C・ロイテマン 4pts
8 9.4% T・ブーツェン 3pts
9 8.1% K・ロズベルグ 2pts ★
10 6.7% C・レガッツォーニ 1pt
先に言っちゃいます。エントリー数もポールポジションもこの優勝回数もこの次に出てくる表彰台数も全てマンセルが最多です。ただ数によらないようエントリー数から各ジャンルの獲得率を算出して評価対象にしていますが、そうするとプロストが頭一つ飛び出ています。これは1993年に浪人までして「勝てる車に乗り、チャンピオンを獲得して辞めた」ことが原因。一番効率のいいやり方です。1年とはいえ現役から一旦離れてマイクに喋るアルバイトしてまた戻ってチャンピオンをサラッと獲っちゃうんだからすごい。近年でいえばロズベルグがまた一瞬メルセデスを駆ってチャンピオンを獲り逃げするようなもの。いくら現代のF1がマシン依存が強いとはいえ、今はそうはいかないだろうな。何せ隣に「速さをウリにする怪物」がまだいます。
比較的近年に名を馳せたD・ヒルは全22勝中21勝がウィリアムズでのもの。J・ヴィルヌーブに至っては全11勝全てがウィリアムズ時代です。2人とも他のチームでは鳴かず飛ばずでした。いかにウィリアムズのマシンが速かった時代に乗れていたかということ、そしてこの2人と98年のハッキネンあたりまではマシンと合わせて「M・シューマッハのフェラーリ移籍」の影響も少なくないと思います。冬眠中(充電中)にしっかり戴冠できてよかった。M・シューマッハにFW18やMP4-13なんて乗られた日には、、想像するだけで恐ろしい。
《表彰台回数 上位10位》
1 43回 N・マンセル 10pts ★
2 40回 D・ヒル 9pts ★
3 24回 R・パトレーゼ 8pts
4 23回 J・P・モントーヤ 7pts
5 22回 A・ジョーンズ 6pts ★
6 21回 N・ピケ 5pts ★
J・ヴィルヌーブ 5pts ★
R・シューマッハ 5pts
9 16回 C・ロイテマン 2pts
10 15回 K・ロズベルグ 1pt ★
《表彰台率 上位10位》
1 81.3% A・プロスト 10pts ★
2 65.6% N・ピケ 9pts ★
3 61.5% D・ヒル 8pts ★
4 51.6% C・ロイテマン 7pts
5 44.3% N・マンセル 6pts ★
6 42.9% J・ヴィルヌーブ 5pts ★
7 36.7% A・ジョーンズ 4pts ★
8 36.0% D・クルサード 3pts
9 33.8% J・P・モントーヤ 2pts
10 33.3% C・レガッツォーニ 1pt
M・シューマッハ無敵時代に地味に健闘したのもウィリアムズでした。ウィリアムズが日の目をみる今のところの最後で、それから鳴りを潜めることかれこれ15年ほど。モントーヤとR・シューマッハコンビも★がない中では上位にきます。何せ最大のライバルが「実の兄」でしたからね、それにも臆さないモントーヤは見ていて面白かったです。1人は闘志むき出しでも1人に「情」があっては太刀打ちできません。2人束になっても倒せるかどうかの相手でした。この前辞められた方もそうでしたが、チャンピオンになる者は貪欲に、時には非道に傲慢にいかなければならない時があります。他で成功を重ねるモントーヤはその辺はお墨付きでも、いささか短気でクレバーにやらなきゃいけない部分がF1においては不向きだったかもしれません。
《ドライバーズチャンピオン》
1980年 A・ジョーンズ 5勝 / 14戦 10pts ★
1982年 K・ロズベルグ 1勝 / 16戦 10pts ★
1987年 N・ピケ 3勝 / 16戦 10pts ★
1992年 N・マンセル 9勝 / 16戦 10pts ★
1993年 A・プロスト 7勝 / 16戦 10pts ★
1996年 D・ヒル 8勝 / 16戦 10pts ★
1997年 J・ヴィルヌーブ 7勝 / 17戦 10pts ★
ウィリアムズは日本でいうバブル期頃にピークがあったチームでした。ホンダエンジンを搭載し、F1が日本で開催、テレビ放映されたことでマクラーレンに負けない人気を誇りました。面白いのは全7回のドライバーズチャンピオンを獲得するも、連覇や複数回獲得したケースはありません。またドライバーズチャンピオンを獲得してもコンストラクターズでは4位(1982年)で終えることもありました。といった具合で一応集計してみます。
《ウィリアムズ オブ ウィリアムズ ランキング》
1 71pts N・マンセル ★
2 65pts D・ヒル ★
3 53pts A・プロスト ★
4 49pts J・ヴィルヌーブ ★
5 45pts N・ピケ ★
6 41pts A・ジョーンズ ★
7 24pts R・パトレーゼ
J・P・モントーヤ
9 20pts R・シューマッハ
10 18pts K・ロズベルグ ★
1位の方は名前はよく出ていた割にはフェラーリやマクラーレンのような突き抜け方をせず、意外と6位までいい感じに並んでいます。チャンピオンを複数回獲得していないから上手くバランスが取れました。長くチームに留まらせないってのもある意味いいのかもしれません。ピケも確かにウィリアムズってイメージもあるしまた別のチームのイメージもあります。そのチームもいつかやるつもりでいます。マクラーレンで81ポイントを稼いだプロストはウィリアムズでは53ポイントでした。ということはまだマクラーレン色が強いということか。この方といえばもう1つ名前が出てきそうなチームありますね。そちらもいつかやりましょう。
6位ジョーンズと7位パトレーゼ、モントーヤの間に少し差があります。チャンピオンを獲れたか獲れないかの差もこういうところで出てきます。1回ではまだ追いつかないけど。1勝チャンピオンのパパベルグはノンチャンピオン勢に埋もれてしまいました。ちなみにチャンピオンを獲得できていない場合は8ポイントとなり、10ポイントのクルサードにもかわされる13位となっていました。たった1勝でもチャンピオンはチャンピオン。
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