F1が始まり68年の歴史の中で多くのドライバーだけでなくチーム(コンストラクター)を生み、熱戦を繰り広げてきました。このブログでも「名門」という言葉を度々使っていますが、名門チームって、一体何をもって言うんでしょうね。参戦数?優勝回数やチャンピオン獲得回数?搭載エンジンによらない2017年シーズンまでの各チームの成績を並べてみました。
※インディアナポリスGPも以前はF1として扱われていましたが、参戦ドライバーやチームが独特なため、数にはカウントしますがランキングからは除外しています。また、◯印とグラフの赤数字は現役を示します。

《決勝走行数》
  1  949戦 フェラーリ ◯
  2  821戦 マクラーレン ◯
  3  702戦 ウィリアムズ ◯
  4  491戦 ロータス
    (2010年代の2つのロータスは除く)
  5  430戦 ティレル
  6  394戦 ブラバム
  7  389戦 ザウバー ◯
    (BMWザウバーを含めると441戦)
  8  341戦 ルノー ◯
  9  340戦 ミナルディ
10  326戦 リジェ
決勝走行数で並べると想像の通りフェラーリが開催初年の1950年からほとんど参戦しているわけで、あと2年ちょっとで1,000戦の大台に到達します。度々「撤退してやる」と脅しをかけるフェラーリではありますが、フェラーリが参戦しなくなった時、F1の終焉でしょう。続くは元は個人事業者、ドライバーで今では自社で車の販売を始めるマクラーレン、そして創始者来ずとも今でもれっきとした個人チームであるウィリアムズが名を連ねます。名ばかりザウバーもBMW名貸し時代を含めずとも歴代10傑に入る老舗です。トヨタってホンダよりF1では地味。でも純粋なコンストラクターとしてはホンダより走行回数は多かったりします。ちなみに10位の今はなきリジェは326戦参戦、先日クローズアップしたバリチェロは個人で322戦参戦ですから、バリチェロはすごいですね。こうしてみると、10傑で現役が5チームあります。今でも頑張っているチームは多いですね。
《優勝回数》
  1  229勝 フェラーリ ◯
  2  182勝 マクラーレン ◯
  3  114勝 ウィリアムズ ◯
  4    94勝 ロータス(同上)
  5    76勝 メルセデス ◯
  6    55勝 レッドブル ◯
  7    35勝 ブラバム
        35勝 ルノー ◯
  9    27勝 ベネトン
10    23勝 ティレル
やっぱり名門は優勝がモノをいう?!上位4チームは変わらずです。分母が大きければ当然優勝も多いですし、勝つから、勝てるから今でもチームが存続していけるわけです。近年サムい内容が続く2位3位も散々勝ってきて、今があります。近年の常勝チームであるメルセデスの内訳はハミルトン41勝、ロズベルグ23勝、ファンジオ8勝、ボッタス3勝、モス1勝でトータル76勝、ハミルトン率53.9%に達します。5人が束になっても晩年のメルセデスで全く勝てなかったM・シューマッハ91勝にはまだ遠く及びません。一方でレッドブルはベッテル38勝、ウェバー9勝、リカルド5勝、M・フェルスタッペン3勝で55勝、ベッテル率69.1%とこちらはベッテル色強し。

《優勝率》
  1 47.1% ブラウンGP
  2 45.2% メルセデス ◯
  3 32.1% ヴァンウォール
  4 24.1% フェラーリ ◯
  5 22.5% レッドブル ◯
  6 22.2% マクラーレン ◯
  7 16.2% ウィリアムズ ◯
  8 16.1% ロータス(同上)
  9 14.8% マトラ
10 12.9% マセラティ
分母が大きければ勝てるチャンスや時期もあったはず。それならば新参や短命のためにも勝率でみたらどうなるか。先日まで何回も話題に出してきた「奇跡のブラウンGP」が過去最高の勝率となります。メルセデスやフェラーリよりよっぽど確率は高い。こちらは2009年の全17戦でバトンが6勝、バリチェロが2勝のトータル8勝となります。もっといえばバトンは前半7戦で6勝した逃げ切りチャンピオンです。ライバルが追いつく前の前半で勝負を決めてしまいましたね。名門というか、賢い。いいんですよ、F1はポイントランキングでチャンピオンを決めます。シーズンの盛り上がりだとか内容なんぞ、関係ない!(笑)
F1には多く関係を持つメルセデスも単独チームとしてはまだ10シーズン、たったの168戦です。紅だオレンジだ白だがウカウカしているうちに追い抜いてしまいました。紫もまだまだ伸び盛り。ちなみにエンジン別にした場合は、フェラーリ、フォード、ルノーに続く現在162勝です。
《チャンピオン回数》
  1  16回 フェラーリ ◯
  2    9回 ウィリアムズ ◯
  3    8回 マクラーレン ◯
  4    7回 ロータス(同上)
  5    4回 レッドブル ◯
        4回 メルセデス ◯
  7    2回 クーパー
        2回 ブラバム
        2回 ルノー ◯

こちらはドライバーズチャンピオンでなく、コンストラクターズチャンピオンです。コンストラクターズは1958年から始まっているので、創世記に活躍したアルファロメオやメルセデスがノーカウントになっています。頭一つどころか2倍近くチャンピオンを獲得してきたフェラーリは近年だけでみるとレッドブルやメルセデスの一つ分ずつくらい多く取れていてもよかった?!メルセデスは逆に第1期から数えられればもう一つ多くなったはずです。個人競技でもあるし、チームで多くのスタッフやスポンサーで支え合って成せる団体競技でもあります。一つのマシン(2台)に努力や技術、戦略を投入して世界一になるのもいいものですよね。

色んな角度から歴代の「チーム オブ チーム」をみてみました。いずれの上位10傑に選ばれるチームは紛れもない名門であり、多くのバトルや感動を生んでくれました。名門とはいえ、勝てない時期や不況、不作もありますし、長く、強く最高峰のカテゴリーで戦い続けるというだけでも大変です。ワークス(自動車メーカー)でない個人事業者ならなおさらだと思います。どちらも創始者当人は姿を見せなくなりましたが、ウィリアムズやザウバーなど、よく頑張っていますよね。
以降でこれら名門チームの中での「キング オブ ドライバーは誰か?!」みたいなものを何回かに分けてみていきたいと考えています。今回はそのさわりでした。