最終戦はチャンピオン決定もないしフェルスタッペンの最年少ポールもオコンの連続完走もなし。というわけで「怯むなボッタス」「6番手チーム以下バトル」「マッサ、本当にお疲れ様」を見どころとして楽しみたいと思います。


スタート直後の上位はお利口さんでしたね。後方では毎回何かしでかすハースのマグヌッセンがストロールにはじき出されてスピン、さらにコンストラクターズ争いで「仕事」が残っているトロ・ロッソのガスリーがコース外を目一杯使う走りをしていました。COTAと同様に新興ティルケサーキットはペイントの舗装面なので、マシンを傷めることなくコースアウトできちゃうのも特徴的です。
今回の予選でリカルドに割って入られたライコネンはフェルスタッペンに突かれそうになりつつ、リカルドを捕まえにかかります。近年のライコネンの集中力は序盤に切れてしまいがちです。最後はドライバーズ4位を狙って〆たいですね。
2周目の順位はこんな感じです。後方のバタバタ以外はお利口さんなので変化はほとんどありません。スタートでピンク2台にやられた黄色い予選王子はショートカットの荒技を使って、結果的に±0となっています。
当然5秒ピットストップペナルティが下りますが、引っ張るだけ引っ張ってのちにチャラにしちゃいました。そうなっちゃっちゃあ、ペナルティの意味がない。やっぱり提示されて5周以内とかに消化しないとダメですよね。

9周目にストロールとグロージャンという「危なげな」2人がコンタクトします。ヤメテとブロックの動きをするも一度グロージャンに先行されるストロール 
オーマイガー!も可愛い(笑)
ストロールは考えました。並び返してスロットルを一度戻す。
クロスラインからメルセデスパワー全開で立ち上がる。賢くなりましたねー!来シーズンは師匠はいないけど、予選でもみられたブレーキングと上手な縁石の使い方を学んでいきましょうね!

上位は集団になることもなく、バラけたままこう着状態です。アブダビはいつものようなキレ味をみせないフェルスタッペンが先陣を切って15周目にウルトラソフトタイヤを脱ぎ、スーパーソフトタイヤに履き替えました。
ギャップがそう無いライコネンが翌周に続いてアンダーカット対策。
結果は前にいるとちょっと厄介そうなフォース・インディアを挟んで順位は維持。こうなれば順位変動も何もありませんよね。やっぱりアブダビは変わりゆく気温や景色はいいが抜き辛く、退屈。。

ランキング4位が確定していない、スタート直後は守りきれたリカルドが21周目にハイドロ系のトラブルで戦線離脱。ライコネンの順位如何によってランキングを下げることが決まってしまいます。呆気ない。。

スタートからトップで逃げきれているボッタスは22周目に最初で最後のピットストップを行う最中ハミルトンはファステストラップでまだオーバーカットを諦めていません。ハミルトンがピットストップを行うとボッタスもファステストラップで応戦。今回はちゃんと戦えています。背後1秒以内に迫られても
逆に最終戦を勝利で綺麗に終えたいハミルトンに逆に焦りがあるのかブレーキロックからのコースアウトと、存在感のある守りの走りができています。

オコンと共にレース半分以上にあたる32周目までウルトラソフトを引っ張ったサインツはピットで左フロントタイヤの装着不備のため
ピットアウトトンネルであわやのクラッシュから本線合流できずそのままリタイヤ。これはチームのミスです。ヒュルケンベルグのチョンボといい、トロ・ロッソの低調だったことで救われましたが、まだまだマシン以外に改善要素はいくつもありそうですね。

終始ジャンプアップやパッシングも少なく、ギャップを削って抜きにかかっても次のセクションで再度かわされるといった、なかなか飛躍的なシーンが生み出されないアブダビGPでした。終盤にいつものようにフェルスタッペンが4位のライコネンに詰め寄れど、一定なギャップで頭打ちとなり、さらなる接近が叶いませんでした。1位から3位はスタート順位のまま。4位以下の「-1」はリカルド離脱によるものとなり、自力パッシングではありません。やはり低燃費が大命題で、さらに滑らかな路面とピット回数が少なくなるレースとなると、単調で退屈です。

《決勝結果》
   1 ボッタス   (メルセデス・M)
   2 ハミルトン(メルセデス・M)
   3 ベッテル   (フェラーリ・F)

《ドライバーズランキング》
   1 ハミルトン    (メルセデス・M)    363 ★
  - - - - - - - - - - -
   9 サインツ        (ルノー・R)               54
 10 ヒュルケン    (ルノー・R)               43
 11 マッサ            (ウィリアムズ・M)   43
 12 ストロール     (ウィリアムズ・M)   40
 13 グロージャン (ハース・F)               28
 14 マグヌッセン (ハース・F)               19
 15 アロンソ        (マクラーレン・H)   17
 16 バンドーン     (マクラーレン・H)   13

《コンストラクターズランキング》
   1 メルセデス・M       668 ★
 - - - - - - - - - - -
   5 ウィリアムズ・M     83
   6 ルノー・R                57
   7 トロ・ロッソ・R      53
   8 ハース・F                 47
   9 マクラーレン・H      30

《最終戦アブダビGPのポイント》
・景色は綺麗で温度に注意でも抜けないし退屈
・ボッタスよ、よく耐えた!来シーズンに期待
・ドライバー整うもチームが整い切れないルノー
・マッサ、今度こそ本当に15年間お疲れ様!

今シーズンも何とか予選と決勝で観たままではありますが毎戦の観戦記を残すことができました。12月は毎年恒例のまとめ月間として多岐の角度から少しずつ整理していければと思っています。皆さん、2017年シーズンの観戦お疲れ様でした!また、ドライバーやチームの方々、様々なレースシーンをありがとう!

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