この方のキメポーズは現役時代からしっくりこないんですよね(笑)先日振り返った、現役最後のココで最終周までトップを走り、優勝を逃しちゃった人です。今シーズンの後輩2人は上位常連で来てますからね。フィンランド人F1ドライバーは本当に粒揃いです。

スタートはハミルトンより後ろのイキがいい。ベッテルが来てボッタスが並んでライコネンが続いて、1コーナーはベッテル。今年のポールって、あまり得しない?!
位置取りを間違えると、ほらほらほら来た来た来た、赤牛さんが。
まずインコースのボッタスがライコネンにぶつかり、跳ね返ったところで大外の「若い赤牛」にヒット!
こんな光景、昨年のベルギーGPでも逆パターンがありましたよね。ライコネンの左フロントはボロボロ。
フェルスタッペンは右フロントが折れてます。紅馬と赤牛の一頭ずつこれでおしまい。
「う〜リタイヤしちゃったよう。。」の小さいティフォシに「ごめんよ、ボク」とキミ。ノンアルコールでもおっちゃんは背中で語ります(笑)
7番手スタートでパワーみなぎるアロンソは元同僚マッサに触れてグラベルへ。この2人、昔も触れてケンカしたことありましたよね。アロンソはこの件で一気に入賞圏外へ。こうなると地元はサインツに託すしかないな。スタートが決め手の抜き辛いカタロニアは3周目にして順位が結構シャッフルされています。フォース・インディアのピンクは揃って好位置を守っていますね!

あとは頼んだぞ、と託されつつもハースのマグヌッセンをなかなかかわせないサインツは同時ピットで前を伺います。
ピットアウトはサインツが先。でもピット順列がもどかしい。
おいおい、サインツ並んじゃうの?はみ出てるよ?!タイヤをぶつけ合って順位は変わらず。共にレーシングドライバーの父を持つ二世同士。サインツは地元で着実に入賞を獲得するお利口さんだけど、ぶつけたりペナルティもらっちゃ本末転倒ですよ、と。

トップのベッテルのピット1回目は16周目に再度ソフトタイヤを選び、代わって暫定トップになったハミルトンはファステストラップを連ねて22周まで引っ張りミディアムタイヤをチョイスしています。こうなればペースに伸び悩む前回ロシアGP優勝のボッタスがベッテルの行く手を阻むべく「壁」として立ちはだかります。ボッタスの壁はなかなか巧みです。ハミルトンがジワジワと背後に。硬い側のミディアムタイヤで近付いてきて、ソフトタイヤの優位性を活かせないベッテル。
ホームストレートで左、右と揺さぶって力技で前に。こうでもして壁に対抗できなければ、今シーズンのフェラーリとはいえ、メルセデスからチャンピオンは奪えません。
ほら、ボクも機嫌を取り戻しました!

後方に下がりお坊っちゃまの保護者と化してるマッサがバンドーンにパッシングをかけると、バンドーンはインを閉めてホイールアタックで応戦して自滅。うーんチーム自体がイマイチという前提条件はあるが、アグレッシブとはちと違うあの動きはまだまだ「尻が青い」彼の株価を下げないといいなと心配してみてしまいます。

2位のままのハミルトンはピット2回を37周目としてソフトタイヤにチェンジ。翌周トップのベッテルが逆にミディアムタイヤでピットアウトしてその結末は?!
並んでから、ベッテルはアウト側のハミルトンにタイヤをぶつけて押し出す。このレース(今シーズン)はこのタイヤが触れ合うシーンが多いですね。幅広タイヤになった影響も少なからずあるのでしょうか。たとえ抜き難い仕様であったりサーキットであっても、コース上でバトルが見られるのはハラハラして楽しめますよね!近年のF1で一二を争う両者はこの後も周回遅れをかわしつつ至近戦を続けていきます。

レースの2/3となる44周目にハミルトンがベッテルにピッタリとくっついて、1コーナー進入までにさばいて先程の仕返し成功!あのボクは見てないかな?!気付けば2位のベッテルと3位のリカルドの差は1分、リカルドまでの3台が同一周回となっており、結果トップ争いしていたのは2人きりってことになります。本当にハミルトン、ベッテルが抜き出てしまってますね。結果はフロントロウそのままの順位に戻ったわけで。

最後はさっき押し出されたアロンソは後ろでのらりくらりと坊っちゃまの保護者しているマッサを抜き返してこちらも仕返し完了。このスペインは「タイヤにまつわるパッシング」が多く見られ、思いの外終盤まで楽しめたものになったのではないかなと思います。

《決勝結果》
   1 ハミルトン(メルセデス・M)
   2 ベッテル   (フェラーリ・F)
   3 リカルド   (レッドブル・TAG)

《ドライバーズランキング》
   1 ベッテル    (フェラーリ・F)    104
   2 ハミルトン (メルセデス・M)     98
   3 ボッタス    (メルセデス・M)      63
   4 ライコネン (フェラーリ・F)      49
   5 リカルド     (レッドブル・TAG) 37

今回ザウバーのウェーレインが初ポイントを獲得したため、ノーポイントコンストラクターはマクラーレンのみとなってしまいました。

《第5戦スペインGPのポイント》
・今年のポールって、あまりいいことないのか?!
・2強が抜け出て速過ぎ。次また是非4人バトルで
・決してパンクはしないタイヤ接触バトル
・「ファンと身近になろう作戦」出だし好調

あのボクはココにいました。ライコネンからキャップのご褒美!いいないいなぁ!ライコネンも今や一児のパパですからね。miyabikunも今年の鈴鹿は真似して泣いちゃおうかな?!同い年のおっちゃんじゃ、ダメか(笑)