昨シーズンのフェラーリ型落ちエンジンで右下がりな結果に終わったトロ・ロッソ。ココはわかりやすく連番の「STR12」になります。今シーズンは兄貴と同じルノーエンジンの最新型を搭載し、ドライバーも叩き上げで一軍を目指したいところ。なぜトロ・ロッソは「ルノー」エンジンを名乗れるのでしょう。兄貴と違って愚痴や文句を言わない「お利口さん」だから?

《設計》
ジェームス・キー

《外見》
見てください、この美しいノーズ。メルセデスと同じ処理をしてきました。ツルツルのテカテカ、そしてさりげない母国の国旗。ノーズのスラントといい兄貴より全体的にメルセデスに似た形になってきました。ジェームス・キー曰く「メルセデスに似て残念」なんて言ってますが、本音でしょうか?!内心はめちゃくちゃ安心しているんじゃないですか?(笑)マシンのフロントから8割近くがメルセデス似でエンドが何となくレッドブルっぽい。パクったわけではないですが、うまいことブレンドされた仕上がりに感じます。
コクピット側面の衝撃構造は真横を覗けるスリット付き?!
驚いたのはこのカラーリング。まさに走る広告塔になってます。材質はアルミ?!だったら面白いのに。歴代大きな変化のなかったトロ・ロッソが兄貴より先に商品に似通っていてカッコいいと思います。

《エンジン》
ルノー R.E.17
V型6気筒・バンク角90度 シングルターボ     
排気量:1,600cc(推定)
最高回転数:15,000回転(制限)
最大馬力: - 馬力
燃料・潤滑油: - 

《シャシー》
全長: - mm
全幅: - mm
全高: - mm
最低車体重量:728kg
燃料タンク容量:105kg(制限)
ブレーキキャリパー:ブレンボ
ブレーキディスク・パッド:ブレンボ
ホイール:AP
サスペンション:フロント プッシュロッド
                                 リヤ    プルロッド
《ドライバー》
No.55 カルロス・サインツ
No.26 ダニール・クビアト

昨年はフェラーリの旧型エンジンだったこともあって序盤は好位置につけていたものの、進化のないパワーユニットが尻すぼみな結果となりました。さらにはクビアトにとっては屈辱的な精神的ダメージとサインツも悔しさをバネにシーズンを送ったことと思います。しかし今年はそれがありません。気分を改め、兄貴と同じ心臓をもってスタートからガチでいけます。
レッドブル系4人で唯一レッドブルを経験できていないサインツ、才能はあるのにどうも報われない。しばらくレッドブルのドライバーは動きを見せなそうですので「いいコマ」で終わらないように祈りたいばかりです。
クビアトは散々な昨シーズンを送りました。落ち着いてからもヘマや切れ味の鈍さもあって、2、3年前に比べるとだいぶ価値を下げてしまったと思います。こんなこと言わなくても本人が一番わかっているはず。名前のようにならないこと!
トロ・ロッソの2人には個人的にどうにかこのマシンでキャリアの飛躍を期待しています。