テレビ放送でこの景色が綺麗だなーと思って撮りました。これが「オー・ルージュ」なのでしょうか。この高さからだと赤さは伝わりません。決勝も晴れましたが気温が低めです。それが異なるタイヤコンパウンドを選んでいる上位スタートに影響があるのかないのか?!スタート55番手降格のハミルトンは21番手、35番手降格のアロンソは22番手出走です。バスストップシケイン先でのスタートは免れました(笑)


スタートでぶっ込んでくると予想された2番手のフェルスタッペンより、セカンドロウのフェラーリがよかったです、が!
ラ・ソースをアウトからかぶせてきたベッテルとライコネンがまず接触。そして出遅れを頭からインをつきカバーを試みるフェルスタッペンが続いて接触。挟まれたライコネンはパーツを引きずったままでは急勾配は当然加速せずズルズルと後退。打倒ロズベルグ包囲網が三者三様のリスクを負ってしまいます。
観戦された方はあの事故をどう考えますか?テレビ解説でもやってましたが、自分なりにそれぞれの立場の言い分を考えてみました。

スタートでフェラーリ2台に置いて行かれた2番手のフェルスタッペンはどうにか逆転の方法がないかとラ・ソースのインの隙間を狙います。
3番手スタートのライコネンは上手くロズベルグのお尻から離れずラ・ソースのラインをなぞります。4番手ベッテルも思いの外スタートがよかったので、ラ・ソースを大外刈りしてライコネンに並ぼうとします。

初めに接触したベッテルから言わせれば「あれ?ライコネンに引っ掛けちゃった!」だし、フェルスタッペンはピットにチクっていた通り「フェラーリがいきなりボクの走行ラインを閉めてきたよ!」と言ってます。接触した3人は皆レースをしています。果たして誰が悪かったのか、犯人探しは難しいケースですよね。
結果的には「防ぎようのない位置にいたのは好スタートを決めたライコネン」さらにはレース結果を知った上で言うなら「おいおい、話と違うじゃないか!」のロズベルグと「助かったよ、Good job!」のハミルトンということになりました。得意なスパで自信ありげなライコネンは本当にイタいアクシデントでした。たった1周でラインナップがだいぶ変わりました。


スタートだけで内容たっぷりですがまだ終わりません。バーチャルセーフティカーが明けた後の6周目には好位置につけたルノーのマグヌッセンがラディオンの内側の縁石を踏み違えてクラッシュ!その衝撃はなんと12.5Gとのこと!とんでもない衝撃にもかかわらず痛がりつつも歩いていたのが何よりです。
黄色鮮やかなマシンはもはや汚れて壊れて「内臓破裂」状態。過去に多くこの場所で大クラッシュがみられます。タイヤバリアを修復す作業でセーフティカーからの赤旗中断になりました。


赤旗明け11周目の順位です。スタート時の接触3人組は11番手にベッテル、14番手フェルスタッペン、周回遅れのライコネンは17番手となり、ハミルトンは混乱も知らずスタート時のタイヤのまま5位まで上昇しています。


セーフティカーの措置により周回遅れは免れたライコネンはグングン前方をかわし、いよいよ因縁のフェルスタッペンとの勝負。フェルスタッペンはラインを変えラインを閉め応戦。この2人は今日に限らず今シーズンは度々絡みますね。簡単に抜かさせません。無線で愚痴る怒り心頭のライコネンと強気なフェルスタッペン。
その後のフェルスタッペンVSベッテルはどうか、巧みにラ・ソースのインのからクロスラインでかわすベッテルをケメル・ストレートで抜き返し、ベッテルはオーバーラン。まるでチャンピオン2人相手にちょこざいな(笑)
フェルスタッペンが賢いのはさっきラ・ソースをインからかわされたのを思い出し、ルノーのパーマーを同様に再現する。元気で強気で可愛いがりたくなる若手だが、部下や後輩にしたら厄介そうなフェルスタッペンです(笑)


他にも今回のベルギーGPに見どころはたくさんありました。残念ながらフェルスタッペンは入賞のポイントを獲得できませんでしたが、フェラーリは何とか2台とも入賞圏内までリカバリーできました。ハミルトンのいなかった予選なだけに決勝スタートのアクシデントがチャンスを棒に振ってしまう結果に。
観られていた方も多いでしょうし、全部書いてもいられないので決勝はこの辺にします。


《決勝結果》
1 ロズベルグ(メルセデス・M)
2 リカルド(レッドブル・TAG)
3 ハミルトン(メルセデス・M)

《第13戦ベルギーGPのポイント》
・フェルスタはフェラーリをオモチャ扱い?
・ロズベルグは計算ミスとテレビに映らず
・ペナルティを運良く乗り切ったハミルトン
・マグヌッセンは軽症で何より!


無事にレースができていたのは、後ろのことなどつゆ知らず逃げ切りロズベルグとリカルド。並んで上位フィニッシュできたフォース・インディアの2人、そして不可解なタイヤ交換を行い疑問はあるものの、パワーユニット交換ペナルティを最小限に抑えられたハミルトンくらいでしょうか。ハミルトンは3位表彰台が限界でした。もし、スタートの3人がいたらこうもいかなかったでしょう。

表彰台のインタビュアーはM・ウェバー。前回魅せてくれたリカルドの不敵な笑顔とくれば、
やると思いました。同じオーストラリアの先輩、意味はわかってるはずです。
レースを終えたリカルドのシューズでウェバーよく付き合いました!また真夜中に大爆笑(笑)今週末すぐにヨーロッパ最終戦のイタリア・モンツァが近付いてきます。

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