今回は脱線して昔懐かしい「古舘語録」について調べてみました。
今や「報道ステーション」に代表される、たまに出る独創的なコメントで炎上してしまう彼。昔からのF1ファンなら「どんな言葉で表現されるんだろう」と楽しみにされていた方も多いのではないでしょうか?

1989年~1994年頃の放送で実況していた当時は自身が小中学生だったため、意味がよくわからないものもありました。大人になり、改めて調べてみるとまあくだらない(笑)単純明快なものもあれば、何が言いたいのかまだわからないものもあります。当時流行りで今では死語となっているものもあり、懐かしみつつ思い出して頂ければと思います。


~海外ドライバー編~

一人IRA
スピードの逆輸入
走るイエローカード
F1テロリスト
札付き男
情緒不安定男
   →E・アーバイン
前にも書いた通り、セナを怒らせた過去を持つ、若干空気を読めない面のある彼を「危険人物」のように表現しています。フェラーリでチャンピオン争いをした1999年に実況していたら、何と表現したのかなと、想像してしまいました。

F1小町 セナよりもマンセルよりも注目のニューカマー 
   →G・アマティ
調べて思い出したのですが、名前だけでは全くピンとこないドライバーでした。F1で5人目になる女性ドライバーで本戦に出走していません。お気に入りのカルメン・ホルダちゃんには、是非頑張ってもらいたいです!(笑)

妖怪通せんぼジジイ
   →R・アルヌー
これ、今でも大好きです!通せんぼジジイって、、、(笑)本当は速いんです。フランス人だとプロストに次ぐ2位なくらい、本当は速かったのですが晩年は最後尾をさまようレースを強いられ、周回遅れになると「走るシケイン」とも表現されてしまいます。

目を閉じれば瞼の跳ね馬
走るロマンスグレー
F1若年寄
   →M・アルボレート
ル・マン24時間レースのテストで惜しくも命を落としてしまいました。エンツォ・フェラーリに溺愛され「フライング・ミラン」とも呼ばれた彼。若年寄は容姿からでしょうか、Mr.ビーンことローワン・アトキンソンにもどことなく似ています(笑)

アビニョンのハマコー
紅のミケランジェロ
怒りのタバスコ走法
ペーター・エンドルフィン走法
フェラーリストレス王
一人ダイ・ハード
フェラーリをロデオする男
サテライト・クルージング走法
F1ボルサリーノ
道は星に聞け
   →J・アレジ
フェラーリを苦労して操り、結果がなかなか伴わない点を表現しているようです。確かに大変そうでした。去年の2014年シーズンにも劣らずのフェラーリ超低迷期に乗ってしまった一人でしたね。

一人インディ
顔面ビックマック
顔面オーバルコース
走るマクドナルド
   →M・アンドレッティ
当然ながら、時代から考えて息子のマイケルの方です。とにかくアメリカ人であることを表現したかっただけに思えます。父マリオのような活躍もなくF1でたった1年。それも終盤はまだまだ駆け出しのハッキネンに押し出される形でアメリカに帰ります。CARTの方が水が合っていたのでしょう。

横浜の中華街のようだ
走る二重人格
イタリアの火薬庫
   →A・ザナルディ
燃えた車を走らせ一度F1から降りても、アメリカCARTでチャンピオンになってから再び出戻ったことのある彼。今や両足を失い、活躍の場を車からハンドサイクリングに変え、金メダルまで取る人物です。CARTで2回、オリンピックで2回チャンピオン。F1だけ、0回。

出る杭は打たれ強い
アゴ
背後霊はメルセデス・ベンツ
ドイツ自動車王国の申し子
顔面ロマンチック街道
顔面三浦半島
顔面ザウス
F1ドラゴン
F1ティラノサウルス
一人忍者戦隊カクレンジャー
顔面ケルン大聖堂
史上最強の若造
顔面アウトバーン
顔面大倉山シャンツェ
人間ユンケル、走るリポビタンD
ターミネーター 
   →M・シューマッハ
調べるととにかく多く出てきました。まあ「顔面ネタ」が多いこと多いこと(笑)ちょうど古舘伊知郎が実況をやっている最中にデビューし、若さを上回る結果や態度が露わになっているのでなおさらフレーズが多いのでしょう。それだけ活躍したということです。

コクピット内の千手観音
生まれついてのポールシッター
風の中の貴公子
音速の貴公子
白夜の流れ星
   →A・セナ
あの有名な代名詞「音速の貴公子」は古舘伊知郎が生み出しました。他のドライバーは小馬鹿にされたり、ゴシップを取り上げたフレーズがある中、非常に美化というか、綺麗なものばかりです。古舘伊知郎がファンだったこともあるかと思います。実は仲良しベルガーや犬猿の仲の先輩ピケに引けを取らない数多くのゴシップはあるのですが〜。

スピードのセクハラ男
人間スクラップ工場
犬も歩けばチェザリスに当たる
走る解体屋
サーキットの通り魔
ローマの野良犬
   →A・デ・チェザリス
歴代リタイア数1位、完走率34%の別名A・デ・クラッシャリスです。マールボロから個人的に支援を受けていたのが強みだったとのこと。今の時代でいうマル○ナドみたいな感じでしょうか。お金持ちって、いいなぁ。それにしても「ローマの野良犬」って(笑)

栄光のたらい回し
F1ひょうきん男
   →J・ハーバート
確かに明るい、ユーモラスなドライバーでした。日本でも人気ありましたよね。ただドライビングマナーの面やチームメイトでありながらデータロガーを隠され、共有できなかった過去からもM・シューマッハとは仲が良くなかったのも有名です。

フライングドクター
   →J・パーマー
文字通り、本職はお医者さんです。古舘節の割にはひねりのない普通のものです。来シーズン、ロータス改めルノーとなるチームに息子のジョリオン・パーマーが正ドライバーとしてデビュー(する予定です)

顔面白夜
北欧の貴公子
サンタクロースの国からやってきたF1優等生
眠れる森の美青年
空飛ぶフィンランド人
走る一人ウィーン少年合唱団
男セーラームーン
   →M・ハッキネン
セナ同様に日本の女性に非常にウケたハッキネン。ライバルのシューマッハに比べたら、悪い表現はないものの、パッとみると気色悪いものもあります。金髪=セーラームーンなんでしょうか(笑)チャンピオンを獲得した1998年では古舘節は残念ながら聞けず。ハッキネン自身よりもマクラーレンのガレージで腕組みしていたある女性がフォーカスされてそう。

走る局アナ
最速の鉄道オタク
サーキットの皆勤賞男
二百戦錬磨
史上最強の脇役
F1界の村田兆治
ミスター・セカンドドライバー
F1勤労感謝の日
錆びない鉄人
   →R・パトレーゼ
「鉄人」はテッパンの呼び名です。セカンドドライバーや脇役にはなりたくてやっているわけではないのですがね(笑)あれだけ長い期間頑張ったのですが、うまい具合に報われませんでした。小学生時代にF1好きの友達と、何かうまくいかなくて怒ると「いかると・パトレーゼ!」と言ってよくからかい合いました。

スピードと女の漂流者
世界一のホームレス
F1住所不定男
   →N・ピケ
チャンピオンであるだけでなく「夜のチャンピオンっぷり」も有名なピケ。全世界に7人「奥様」がいたとのこと。イジられにイジられています(笑)クルーザーに寝泊まりしてお家に帰らなかったのでしょう。のちにF1デビューした息子は本妻さんの息子でフォーミュラEの初代チャンピオンになりました。

眉毛
顔面ジョージ・ハリスン
才能の遺産相続人
守護霊走法
上げ底の栄光
親はなくとも子は走る

F1界の中井貴一

   →D・ヒル
最近の眉毛といえばアロンソあたりになりますが、一昔前ならヒルでした。ヒルVSシューマッハを「眉毛 対 アゴ」と言っていたこともあります。最近もちょこちょこメディアに顔を出しますが、現役時代よりダンディーでカッコよくみえます。

F1貴花田
顔面トム・クルーズ
顔面フェロモン
F1華麗なる一族
   →C・フィッティパルディ
貴花田ってのが時代を感じさせます。フィッティパルディもアンドレッティ一家に負けない名家ですね。ただどうしても勝てない偉大な父。父を超えたのは、記録からいくとヴィルヌーブ家くらいでしょうか。イケメンではあったけど、トム・クルーズとはちょっと違う気が。

優しき大木
振り向けばブーツェン
忘れた頃のブーツェン
コンクリート走法
F1パイロットの生徒会長
   →T・ブーツェン
実は10年以上F1に参戦し続けたベテランでした。堅実な走りで1ポイントでも多くポイントを獲得する、前がコケれば知らない間にポイント圏内に入るところからそう名付けられたんだと思います。5カ国語以上話せて、日本にも参戦しに来ていたこともあり、日本語も少々。そしてセナとも仲良しで最後棺桶を触った数少ない中の一人とのこと。

イギリスのセント・バーナード
顔面バッキンガム宮殿
走るビッグベン 
   →M・ブランデル
F3時代はセナの影法師
F1ダークマン
パドックに敵なし
走る新橋のサラリーマン
F1公務員
走る万年副操縦士
   →M・ブランドル
面倒なのでこの2人はセットにしました(笑)まあ名前がよく似てる。一時、セバスチャンが3人いた時期も最近ありましたが、ファミリーネームまでニアピンはF・マッサとF・ナッセも負けてはいません。2人まとめてこんなのもありました。

F1界の峰竜太と竜雷太
F1界の柏原芳恵と榊原郁恵
マーティン・ブランドルとマーク・ブランデル。実況アナウンサーをバカにしてるのか

F1詰将棋
カルタ取り名人
チェックメイト理論
F1チャート式理論
勝ちゃあいいんだろ走法
偏差値走法
   →A・プロスト
勝ちゃあいいんだろ走法には笑いました。確かに勝てばいいのですが、本人は決してそんな投げやりな気持ちでやっていたわけではありません。過去のトラウマ、危険を冒さない、賢く勝利する。実況している立場からも、退屈に見えたのかもしれません。何せ「セナ寄り」ですから。

第二のニキ・ラウダ
女好きのチロリアン
F1界のエロティカ・セブン
スピードと快楽のシンドバッド
横断歩道は気を付けて渡ってもらいたい
私生活のワールドチャンピオン
この男、ただのスケベではなかった
運転手はセナ、車掌はベルガー
   →G・ベルガー 
ピケに負けず劣らずのスキャンダルネタです。F1は深夜放送とはいえ、スポーツ番組です。スポーツ番組でエロだとかスケベと言えてしまう古舘伊知郎はさすがです。今では許されないだろうな、古き良き時代のテレビです。

パッシングの帝王
UFOに乗った原始人
逆噴射男
チェッカーの狩人
デジタル世代に唯一のアナログドライバー
アメリカからの逆移民
インディの鬱憤晴らし
ライオン・ハート
ライオン・リターン
帰ってきたブルータス
命知らずの切り込み隊長
暴れん坊将軍
走るアドレナリン
俺を誰だと思ってるんだ走法
荒法師
   →N・マンセル
出ました、古舘節のオンパレードです!調べれば調べるほど出てきます。プロスト同様の、俺を誰だと思ってるんだ走法、好きです。マンセルはヤンチャな男の子がそのまま大人になってしまったかのような人。古舘伊知郎の餌食になってしまいます。ハミルトンがデビューした時は本当にマンセルの再来を感じました。

イタリアのトビウオ
   →G・モルビデリ
イタリアのバイクメーカーの御曹司です。何でトビウオかはわかりませんが、日本人ドライバーと絡むことが多く、一度失ったシートを鈴木亜久里に代わって獲得したり、井上隆智穂ともチームメイトになった時もあります。

北欧の暴走族 
走るプレッピー野郎
   →J・J・レート
ハッキネンと同郷のフィンランド人で、こちらも金髪ではありました。でも言われ方がひどい。方や貴公子、方や暴走族です。そんな暴れた走りはしていなかった印象なんですが。晩年はチームメイトのシューマッハに大きく水をあけられ、今シーズン新人賞のM・フェルスタッペンの父ヨスにシートを奪われてしまいます。

年代物のプレミアム走法
走る英国屋
骨太イギリス人
   →D・ワーウィック
古舘伊知郎が実況している時期からみたら1981年から1993年までドライブしたかなりのベテランドライバーです。そこから「年代物」と揶揄されたのでしょう。名選手でしたが、残念ながら優勝はありませんでした。

~日本ドライバー編~

F1駅前留学
   →井上隆智穂
英会話スクールを味方にし、自らチームに売り込みをかけてシートを得る珍しいタイプのフルタイムドライバーです。なぜかフジテレビの歴代ドライバーにカウントされません。彼といえばなんといってもセーフティカーと救急車に轢かれてしまうという、二度にわたる伝説の持ち主です。2011年末にライコネンがラリーからF1に復帰するリークをするほどの情報通です。本当に変わった人だ。

赤べこ走法
張り子の虎走法
カミカゼ右京
しゃかりき右京
サーキットの伊能忠敬
F1一寸法師
日大三高が生んだヒーロー
   →片山右京
古舘節は日本人ドライバーには比較的「お手柔らか」です。今や解説で大活躍の片山右京の走行中に頭が揺れていることに目をつけ、赤ベコ扱いでした。ベネトンのシートを断らなければ、もう少し好成績を残せていたのではないかと悔やまれます。
右京に隆智穂、亜久里、虎之介、可夢偉と日本人ドライバーは変わった名前が多いのはなぜでしょう(笑)

不屈のポジティブ・キング
日本のスピードボーイ
F1ネオジャパネスク
F1エキゾチックジャパン
走るメンズノンノ
走る有言実行男
   →鈴木亜久里
顔ネタです。顔は確かにイケメンだと思います。あとはのちの中野信治も日本の歴代ドライバーではイケメンですね。日本人離れした顔付きと珍しい名前がインパクト抜群です。個人的に小学生時代は何か不調で言い訳する時は「電気系」と言ってました。

刻み納豆走法
   →中嶋悟
日本初のフルタイムF1ドライバーとして、年長でもチームメイトに置いていかれても、果敢にコース上に留まり、レースを諦めない粘り強さから、納豆と揶揄されました。こちらも、息子より父の方が世界的に印象があるはずです。

F1受験生
   →野田英樹
文字通り、テスト的にF1にスポット参戦はしたものの、阪神大震災やチームの撤退、スーパーライセンス未発給もあって、フルタイムドライバーにはなれませんでした。

他にもまだまだあると思いましたが、寄り道にも程があるのでこの位にしておきます(笑)ピットレポーターの川井一仁を川井ちゃんと呼んでいた古舘伊知郎は口が滑ってか解説に来ていた中嶋悟に「中嶋ちゃん」と言って言い直していたのも思い出します。
「顔面」と「走法」を多用し、コミカルな表現であらゆるドライバーの特徴や印象を伝えてくれました。今の時代も色々個性的なドライバーはたくさんいます。突っ込みどころも数多くあるはずです。今また古舘節が聞けるなら、どう表現されるのでしょう。


最後に個人的に古舘伊知郎を表現してみます(笑)

口から生まれた語りべ道化師
思いつきのディスカウントストア野郎
顔面マウス
   →古舘伊知郎


にほんブログ村 車ブログ F1へ
にほんブログ村