F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

今シーズンのまとめはしつこく3回目です。今回が最後なのでmiyabikunの備忘録、ワガママにお付き合い下さい。今回はサーキットとタイム、速度、エンジン絡みです。

《サーキット別完走数/完走率と同一周回順位》
第1戦  オーストラリアGP    完走13台 / 65.0%
   1位ベッテルに対し6位までが同一周回
第2戦  中国GP                      完走15台 / 75.0%
   1位ハミルトンに対し7位までが同一周回
第3戦  バーレーンGP           完走14台 / 70.0%
   1位ベッテルに対し10位までが同一周回
第4戦  ロシアGP                  完走16台 / 80.0%
   1位ボッタスに対し8位までが同一周回
第5戦  スペインGP               完走16台 / 80.0%
   1位ハミルトンに対し3位までが同一周回
第6戦  モナコGP                   完走15台 / 75.0%
   1位ベッテルに対し13位までが同一周回
第7戦  カナダGP                   完走16台 / 80.0%
   1位ハミルトンに対し8位までが同一周回
第8戦  アゼルバイジャンGP 完走14台 / 70.0%
   1位リカルドに対し12位までが同一周回
第9戦  オーストリアGP        完走16台 / 70.0%
   1位ボッタスに対し12位までが同一周回
第10戦 イギリスGP              完走17台 / 85.0%
   1位ハミルトンに対し7位までが同一周回
第11戦 ハンガリーGP           完走17台 / 85.0%
   1位ベッテルに対し6位までが同一周回
第12戦 ベルギーGP              完走17台 / 85.0%
   1位ハミルトンに対し16位までが同一周回
第13戦 イタリアGP              完走18台 / 90.0%
   1位ハミルトンに対し9位までが同一周回
第14戦 シンガポールGP       完走12台 / 60.0%
   1位ハミルトンに対し11位までが同一周回
第15戦 マレーシアGP           完走18台 / 90.0%
   1位フェルスタに対し6位までが同一周回
第16戦 日本GP                      完走15台 / 75.0%
   1位ハミルトンに対し9位までが同一周回
第17戦 アメリカGP               完走16台 / 70.0%
   1位ハミルトンに対し7台までが同一周回
第18戦 メキシコGP               完走15台 / 75.0%
   1位フェルスタに対し4位までが同一周回
第19戦 ブラジルGP               完走16台 / 70.0%
   1位ベッテルに対し9位までが同一周回
第20戦 アブダビGP               完走18台 / 90.0%
   1位ボッタスに対し8位までが同一周回

平均完走台数 15.7台/78.5%

昨シーズンは2箇所あった全車完走はありませんでした。完走率も4%ほど下がり、必ずどこかのサーキットでリタイヤがあります。リタイヤが少ないサーキットはいずれも後半のイタリア、マレーシア、アブダビの3箇所で18台完走。逆に最も多かったのはスタート直後で上位3台が一瞬で消えたシンガポールの12台、続いて開幕戦オーストラリアの13台となっています。
またトップと同一周回についてはスペインの3台、メキシコが4台までとなっており、逆にベルギーが16台でした。必ずしもはっきりとした断言はできませんが、コンディションのよくなかったイタリアを除くと「パワー要素が高い」サーキットについてはトップとの差が大きく出て、一周の距離が長い、また追い抜きの要素が少な目なサーキットについては同一周回フィニッシュできる(トップとそう離されない)可能性が昨シーズンと比較しても高く出る傾向があるようにみえます。当然と言えば当然な結果ですね。

《予選トップタイムと各チームの差》
先日からみてきた予選結果のトップタイムと他車の差をシーズン全体でグラフ化しました。
後半戦でのまとめでも書いたように、レッドブルがメルセデス、フェラーリと4位以下のチームとを0.5〜1.0秒隔てる壁をなしています。昨シーズンにはみられなかった傾向です。出足の遅かった序盤はフェラーリとも離れた位置にいましたが、大器晩成型で後半戦にはうまくトップ2に絡めてきています。本来はこのようにレースを重ねて進化してくるのが理想的ですね。ほか、昨シーズンと異なる点はグラフの地を這うようにトップを貫いてきたメルセデスにフェラーリが僅差で食らいつき、上回るラップができた点です。チーム内チャンピオン争いから、他チームの争いにしてくれたはありがたい演出でした。結果的にはメルセデスがダブルタイトルを獲得するも、大幅マシンレギュレーション変更がいい形で利きました。昨シーズンは酷過ぎた戦略も今シーズンは早い段階から徹底していました。2年連続で4番手チームを確立したフォース・インディアの課題はエンジンパワーとドライバーの堅実さに依らない、予選一発の速さが欲しかったと思います。決勝も常にチームメイトが敵であり、後ろは寄せ付けなくとも三強にもついていけませんでした。

第1戦  オーストラリアGP     -1.649秒 / 98.0%
第2戦  中国GP                       -3.724秒 / 96.1%
第3戦  バーレーンGP            -0.724秒 / 99.2%
第4戦  ロシアGP                   -2.223秒 / 97.7%
第5戦  スペインGP               -2.851秒 / 96.5%
第6戦  モナコGP                   -1.444秒 / 98.0%
第7戦  カナダGP                   -1.353秒 / 98.1%
第8戦  アゼルバイジャンGP -2.165秒 / 97.9%
第9戦  オーストリアGP        -3.671秒 / 94.6%
第10戦 イギリスGP              -2.687秒 / 97.0%
第11戦 ハンガリーGP           -3.689秒 / 95.4%
第12戦 ベルギーGP              -4.191秒 / 96.1%
第13戦 イタリアGP              13.525秒 / 116.7%
第14戦 シンガポールGP       -3.093秒 / 97.0%
第15戦 マレーシアGP           -2.774秒 / 97.0%
第16戦 日本GP                      -3.328秒 / 96.3%
第17戦 アメリカGP               -1.891秒 / 98.0%
第18戦 メキシコGP               -2.216秒 / 97.2%
第19戦 ブラジルGP               -2.414秒 / 96.6%
第20戦 アブダビGP              -2.524秒 / 97.4%

イタリアを除く平均タイム   -2.558秒 / 97.1%
続いて2016年とのトップタイム差比較の全戦版です。元データがラップタイムとなっているため、デコボコで見辛い点はご了承下さい。雨となったイタリアを除く19サーキットにおいてタイム更新があり、サーキットレコードをも上回ってきました。高速コーナーが多めのサーキットで大幅短縮がみられ、短縮率トップは最長で最大の高低差を有するベルギーのスパ・フランコルシャンの4.2秒でした。ただし、割合からいくと全長の短いオーストリアのレッドブルリンクが最大で、短縮率は94.6%となります。
ちなみにもしイタリアが晴れて、本気モードで走れていたら?!今年のフリー走行2回目の最速タイムがボッタスの1分21秒406であり、歴代最速は2004年バリチェロによる1分20秒089、2016年のポールタイムはハミルトンの1分21秒135でした。フリー走行は最速から1.3秒落ち、2016年から0.3秒下回るものになります。大抵フリー走行2回目から予選までに0.5〜0.7秒ほどタイム向上してくるとしても、もしかしたら最速タイムは更新できなかった可能性が高いです。モンツァでタイムが削れそうなのは序盤のグランデ、中間のアスカリシケイン、最終のパラボリカの3箇所の処理によるもので、他はほとんど直線、最高速度が落ちていますから、なおさらキツそうです。
この先はどんな形でタイム更新ができるでしょうか。エンジンパワーを上げて速度を高くすればいいというものでもないし、ブレーキ性能を上げたり、コーナー立ち上がりのトラクションをよくするか、さらにコーナー通過速度を上げるとか?!いよいよ首が本当に取れちゃいますね(笑)

《予選の各チームのスピードトラップ速度差》
この前で止めようと言ったチーム毎の予選時最速のスピードトラップ通過速度。作っちゃったので今回最後にします。
こちらの平均はイタリアを除いた各チームのトップとビリの差の平均のシーズン平均です。14.2km/hでした。同じルールでメーカー4社、10チームしかないのにこれだけバラツキがあります。ということでこれはこのくらいで置いておいて、、エンジン別にするとこうなります。
年間を通じてみてもメルセデスM08 EQ Power+が14サーキットで最多最速エンジン。4サーキットでフェラーリTipo 062(2017)、1サーキットでフェラーリTipo 061(2016)とルノーR.E.17という内訳です。ホンダRA617Hは15サーキットで最低速エンジンとなります。低速ハンガリーのコントロールライン先を走るメルセデスエンジンと長い2本目ストレートエンドにあるマレーシアのホンダエンジンが同じくらいということ。もちろん出力の全てがスピードに還元されるわけではありません。シャシーやドライビングスタイル、もっといえば、サーキットの最高速地点が必ずしもスピードトラップというわけでもありません。ただ同じ場所で抽出した速度にはこんな差があったんだよ、という事実でした(笑)

第1戦  オーストラリアGP     -1.7km/h / 99.5%
第2戦  中国GP                       -4.8km/h / 98.6%
第3戦  バーレーンGP            -2.2km/h / 99.3%
第4戦  ロシアGP                   -1.8km/h / 99.5%
第5戦  スペインGP             -15.0km/h / 95.6%
第6戦  モナコGP                   -8.6km/h / 97.1%
第7戦  カナダGP                   -1.7km/h / 99.5%
第8戦  アゼルバイジャンGP -4.5km/h / 98.7%
第9戦  オーストリアGP        -4.5km/h / 98.6%
第10戦 イギリスGP              -3.9km/h / 98.8%
第11戦 ハンガリーGP           -8.4km/h / 97.4%
第12戦 ベルギーGP              -3.6km/h / 98.9%
第13戦 イタリアGP            -30.5km/h / 91.5%
第14戦 シンガポールGP       -6.3km/h / 98.0%
第15戦 マレーシアGP           -5.9km/h / 98.2%
第16戦 日本GP                      -3.9km/h / 98.8%
第17戦 アメリカGP               -7.0km/h / 97.9%
第18戦 メキシコGP             -16.9km/h / 95.5%
第19戦 ブラジルGP               -0.4km/h / 99.9%
第20戦 アブダビGP             -15.4km/h / 95.6%

イタリアを除く平均速度        -6.1km/h / 98.2%
昨シーズンとの最高速度比較をします。全戦でみるとこんな感じになります。タイムはマイナスが好ましいけど、こちらのマイナスはちょっぴり残念というか、あれだけワイドで巨大なウィングとタイヤになれば仕方がないこと。それでも最速はやはりダントツでメキシコです。昨シーズンとの違いは中国とバーレーンの開催順が逆、ドイツがない、イタリアが雨、という点です。それを勘案すれば、大体同じ。大きく違うとしたら、先に示した「速度自体」です。まずは単純に最高速同士の比較です。新生の速度自慢メキシコが17km/h近くの低下です。続いてアブダビが15.4km/h、スペインが15.0km/hとなりました。F1は速さを競うスポーツではなく、いかにサーキット一周を早く走るかのレースです。

《パワーユニット交換数》
こちらは近年のF1を悩ます「足かせ」なレギュレーションですよね。一応調べて作りましたが、自信がありません。間違えていたらご指摘下さい。
以前に「ベッテル」の時に作ったグラフの更新版です。いやぁ東の方に高層ビル群が集結してますなぁ。マンハッタンみたいだ。このビルは当然低くなければダメなやつです。赤線の建築限界を大幅に超えているオレンジチームがありますぞ!年間20戦で4基まで、1基5戦でこなすのが目的です。12基入れているということは、2戦に1基保たないという計算です。一昔前は1戦1基、いやもっと前は予選用なんてあった時代もあるのに、エコロジー、省力化、低予算がこのような苦難を招き、さらにはゲンナリしてしまう「あって無いような懲罰」が今のF1にはあります。どうにかならんのでしょうか。これがあるから予選もそこそこにピットスタートを選択、とか本当はスポーツマンシップに欠けると思うのですが、、。褒めてばかりになりますが、メルセデスエンジン勢はココでも優れています。フェラーリ勢も何とか限界ギリギリで「使い回し」を駆使して避けてきました。ルノーも終盤戦はグチャグチャしてましたね。ハートレイはやっとの思いでF1ドライブにこぎつけたのに、まともなスタートを切れないのも可哀想でした。

3回に渡って2017年シーズンをグラフと数字で振り返りました。これをやっておけば、気持ちよく年を越せる気がします。グラフペタペタで毎回似たようなことをズラズラと書いてしまいましたが、データ整理が意外と大変です。誤りがないといいのですが、間違いの箇所やもっと伝わりやすい表現がありましたら教えて下さい。以上で終わり!

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第2回は数字で「ドライバー」を中心にみていきます。順番は今シーズンのコンストラクター(チーム)成績順とし、最終所属ドライバーを優先しました。

《平均順位》決勝リタイヤは20位換算
メルセデス・M
    ハミルトン                 予選3.40   決勝2.70
    ボッタス                     予選3.00   決勝3.80
フェラーリ・F
    ベッテル                    予選3.30   決勝4.30
    ライコネン                 予選3.80   決勝6.80
レッドブル・TAG(R)
    リカルド                    予選6.10   決勝8.40
    フェルスタッペン      予選5.35   決勝9.75
フォース・インディア・M
    ペレス                        予選9.30   決勝8.50
    オコン                        予選10.15  決勝8.55
ウィリアムズ・M
    マッサ                       予選10.68 決勝10.47
    ストロール                予選14.90 決勝12.95
ルノー・R
    ヒュルケンベルグ     予選9.55  決勝13.05
    サインツ ※                予選11.45 決勝12.95
トロ・ロッソ・R
    ガスリー                    予選17.20 決勝13.60
    ハートレイ                予選16.50 決勝17.00
ハース・F
    グロージャン            予選13.85 決勝12.35
    マグヌッセン            予選15.35 決勝13.60
マクラーレン・H
    アロンソ                   予選11.42 決勝14.89
    バンドーン                予選13.45 決勝14.20
ザウバー・F(2016)
    エリクソン               予選18.15 決勝16.35
    ウェーレイン            予選17.89 決勝14.89
予選、決勝順位をそのままの出走回数で割りだしました。先日までと同様に決勝でリタイヤした者は順位を「20位」に換算していますので、印象よりは数値が高く出てきているかと思います。また代走やスポット、途中参戦、途中離脱は数字を赤く表示しました。ハミルトンはポールポジション9回とシーズンの半分近くを占めていますが、モナコとブラジルでしでかしているため予選最上位は特別良過ぎず、大ポカもしていないボッタスが1位となります。決勝はリタイヤ無しの全戦入賞のチャンピオンが当然ながら1位となります。
予選のグラフの順列をみていると、本当に上位4人が一かたまり、レッドブルが続いてあとはいつもの予選順位っぽい順番で並んでいきます。大抵は同じチームで固まる傾向にありますが、開きがあるのはルノー(特にヒュル、パーマー時代)とウィリアムズでしょうか。ルノーは来シーズンも同じラインナップかつ2人の実力差もさほどないと思われるので、ここまで離れないで10位前後をさまようことになりそうです。ウィリアムズは単にベテランと新人の実力差、キャリア差が出ています。とはいえマッサもくたびれた状態でストロールはヘタクソなりにしぶとく完走はする走りをみせて成長していますので、来シーズンはもう少し予選上位を期待したいですね。
決勝はリタイヤが少ないほど、本来の決勝平均順位に近付きます。メルセデスやフォース・インディア2人がその類で、フェラーリやレッドブル2人は印象より数値が高く出てしまいます。完走率は高いけど、それでも平均値フル参戦ビリなのはエリクソンの16.35位です。来年もお世話になります。今シーズンの数字上で「予選より決勝順位が下がった」者はボッタス、フェラーリの2人、レッドブルの2人、ルノーの2人、スポットのハートレイとマクラーレンの2人と昨シーズンより増えています。同士討ちやリタイヤが多かったことが計算に反映されたためだと思われます。

《予選から決勝で上がった通算順位》
メルセデス・M
    ハミルトン               14位アップ(14位アップ)
    ボッタス                  16位ダウン(1位アップ)
フェラーリ・F
    ベッテル                  20位ダウン(16位アップ)
    ライコネン              60位ダウン(10位ダウン)
レッドブル・TAG(R)
    リカルド                  46位ダウン(38位アップ)
    フェルスタッペン    88位ダウン(18位アップ)
フォース・インディア・M
    ペレス                      16位アップ(30位アップ)
    オコン                      32位アップ(41位アップ)
ウィリアムズ・M
    マッサ                        4位アップ(28位アップ)
    ストロール               39位アップ(60位アップ)
ルノー・R
    ヒュルケンベルグ    70位ダウン(18位ダウン)
    サインツ                  30位ダウン(27位アップ)
トロ・ロッソ・R
    ハートレイ                 2位ダウン(10位アップ)
    ガスリー                  18位アップ(18位アップ)
ハース・F
    グロージャン           30位アップ(49位アップ)
    マグヌッセン           35位アップ(53位アップ)
マクラーレン・H
    アロンソ                  66位ダウン(0位)
    バンドーン              15位ダウン(17位アップ)
ザウバー・F(2016)
    エリクソン              36位アップ(47位アップ)
    ウェーレイン          54位アップ(56位アップ)

「予選での順位から決勝での順位を単純に引いたもの」です。レース中のパッシング数までは考慮していません。また(カッコ)内はリタイヤ20位扱いとせず、計算除外したものですので見かけ上の平均値はこちらの方がイメージしやすいです。それでもダウンしているのは、予選順位からリタイヤ以外でも結果的に順位を落としていることになります。ダウンしているのは、スタートで大体やられるライコネン、予選だけは抜群なヒュルケンベルグの2人となります。上位スタートはボッタスがいい例として「抜ける対象が少ない」ので、この数を稼げないのがイタいですが、ハミルトン、ベッテルはしっかりアップしています。たまに強いられた後方スタートからのリカバリーが「貯金」となっているためです。リタイヤを含めると66位ダウンとなるアロンソはそれを除くと、予選から順位を落とした数と上昇した数がイコールとなる±0という面白い結果に。仕事をしていないと言えば、それまで(笑)

《チーム内対決》(予選、決勝とも20回)
メルセデス・M
    ハミルトン 対 ボッタス
        予選は13対  7でハミルトン
        決勝も12対  8でハミルトン
フェラーリ・F
    ベッテル 対 ライコネン
        予選は15対  5でベッテル
        決勝も16対  3でベッテル(1分け)
レッドブル・TAG(R)
    リカルド 対 フェルスタッペン
        予選は  7対13でフェルスタッペン
        決勝も  9対11でフェルスタッペン
フォース・インディア・M
    ペレス 対 オコン
        予選は13対  7でペレス
        決勝も12対  8でペレス
ウィリアムズ・M
    マッサ,ディ・レスタ 対 ストロール 
        予選は17対  3でマッサ
        決勝も13対  7でマッサ
ルノー・R
    ヒュルケンベルグ 対 パーマー,サインツ
        予選は19対  1でヒュルケンベルグ
        決勝も11対  7でヒュルケンベルグ(2分け)
トロ・ロッソ・R
    サインツ,ハートレイ 対 クビアト,ガスリー
        予選は12対  8でサインツ,ハートレイ
        決勝も10対  9でサインツ,ハートレイ(1分け)
ハース・F
    グロージャン 対 マグヌッセン 
        予選は12対  8でグロージャン
        決勝も10対  9でグロージャン(1分け)
マクラーレン・H
    アロンソ,バトン 対 バンドーン
        予選は17対  3でアロンソ,バトン
        決勝は  9対  9で引き分け(2分け)
ザウバー・F(2016)
    エリクソン 対 ウェーレイン,ジョビナッツィ
        予選は  9対11でウェーレイン
        決勝も  7対12でウェーレイン(1分け)
前半戦と先日の後半戦のくくりでみたチームメイト対決の合体版です。合計が20になっていないチームは共にリタイヤしたレースを引き分けとしています。各チーム予選も決勝も同じドライバーが好成績を出しています。ドライバーのスイッチがあったルノーのほか、フェラーリの差が非常に大きいです。またレッドブルはエースのリカルドより弟のフェルスタッペンがそれを上回る逆転現象が起きています。マクラーレンもバンドーンがアロンソと僅差の内容で健闘していました。

《決勝走行周回数》(全1,196周)
  1 ハミルトン           (メルセデス)     1,195周
  2 ペレス                  (F・インディア)1,174周
  3 ボッタス              (メルセデス)      1,168周
  4 オコン                  (F・インディア)1,117周
  5 ベッテル              (フェラーリ)      1,089周
  6 ストロール           (ウィリアムズ)  1,050周
  7 グロージャン        (ハース)            1,037周
  8 エリクソン           (ザウバー)         1,034周
  9 マッサ ※               (ウィリアムズ)  1,019周
10 ライコネン           (フェラーリ)      1,011周
11 マグヌッセン        (ハース)             1,003周
12 ヒュルケンベルグ(ルノー)                973周
13 バンドーン           (マクラーレン)     951周
14 ウェーレイン ※    (ザウバー)            948周
15 リカルド              (レッドブル)         904周
16 サインツ              (ルノー)                881周
17 アロンソ ※          (マクラーレン)    830周
18 フェルスタッペン(レッドブル)        819周
19 クビアト ※           (トロ・ロッソ)     828周
20 パーマー ※           (ルノー)                721周
    ※はフル参戦していないドライバー
  1 メルセデス・M                  2,363周 98.8%
  2 フォース・インディア・M 2,291周 95.8%
  3 ウィリアムズ・M               2,129周 89.0%
  4 フェラーリ・F                   2,100周 87.8%
  5 ハース・F                           2,040周 85.3%
     ザウバー・F(2016)        2,040周 85.3%
  7 ルノー・R                          1,910周 79.8%
  8 トロ・ロッソ・R               1,873周 78.3%
  9 マクラーレン・H                1,838周 76.8%
10 レッドブル・TAG(R)     1,723周 72.0%
チーム毎の走行周回数も概ねドライバーズの順列に近くはなりますが、成績はパッとしないザウバーと前半戦にはない完走率で後半戦を戦えたハースが上位にランクインしてきています。1戦お休みしたマッサに負けたライコネン、しっかりしろ!後半は少しまともに戦えたレッドブルでしたが、マクラーレンからもトータルで100周以上の差をつけられて年間の3/4にも満たない周回数の最下位で終えるシーズンとなっています。
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今回は2017年シーズン全体を数字をメインに比較考察していきます。
(ドライバーズ以外は同率同順位扱い)

《ドライバーズランキング》
  1  ↑ ハミルトン            (メルセデス)     363
  2  ↑ ベッテル               (フェラーリ)     317
  3  ↑ ボッタス               (メルセデス)     305
  4  ↑ ライコネン            (フェラーリ)    205
  5  ↓ リカルド               (レッドブル)     200
  6  ↓ フェルスタッペン (レッドブル)     168
  7 → ペレス                  (F・インディア)100
  8  ↑ オコン                  (F・インディア)  87
  9  ↑ サインツ ●           (ルノー)               54
10  ↓ ヒュルケンベルグ (ルノー)              43
11 → マッサ                    (ウィリアムズ)  43
12     ストロール            (ウィリアムズ)   40
13 → グロージャン         (ハース)             28
14  ↑ マグヌッセン         (ハース)             19
15  ↓ アロンソ                (マクラーレン)  17
16  ↑ バンドーン            (マクラーレン)   13
17  ↑ パーマー ▼            (ルノー)               8
18  ↑ ウェーレイン         (ザウバー)           5
19  ↓ クビアト ▼            (トロ・ロッソ)   5
20 → エリクソン            (ザウバー)           0
 -       ジョビナッツィ ◯(ザウバー)            0
 -       バトン ◯              (マクラーレン)     0
 -       ディ・レスタ ◯   (ウィリアムズ)     0
 -       ガスリー ▲           (ハース)               0
 -       ハートレイ ▲       (トロ・ロッソ)    0

チームは最終所属のもの
●は移籍、◯は代走、▲は途中加入、▼は途中離脱
↑は昨シーズンより上昇、↓は下降、→は変わらず
このラインはチームカラーにはなっていません。相変わらずポイントを獲得できる、できないの差がはっきりあり過ぎて、100ポイント以下は何が何だかわからなくなっています。ので、今回は上位3チーム6人のくくりと、それ以下100ポイント以下で分けてみました。
こうすれば見やすい。まずは上位の方。この中でも2グループに分かれてしまっています。前半戦終了時のまとめで「ドライバーズチャンピオンは350〜375ポイントあたりか」なんて予想しましたが、363ポイントでうまいことおさまりましたね。ん、予想に幅をもたせ過ぎ?!ただ対象はベッテルでしたので、ハズレでした。前半戦が第11戦ハンガリーGPまでで、第12戦ベルギーGPからが夏休み明けの後半戦となるわけですが、人が変わったかのようにトップの上昇率が変わっています。ベッテルの赤がまた目立つせいか、後半戦の不調っぷりが非常にわかりやすい。ハミルトンと別れて、ボッタスに相手を乗り換えたみたいだ(笑)前半戦ではアゼルバイジャンやイギリスなど痛手なレースもありましたが、もしこれらを取れていても、こんな後半戦では逆転されていたでしょう。アジア連戦が決定的でした。また、チャンピオンを獲得したハミルトンもチャンピオンを手にした瞬間にポンコツになります。やることはやったから文句は言えません。ずっと一級品のチームやエンジン駆るハミルトンには一度ポンコツなチームやエンジンでどこまでやれるのか見てみたいものです。リカルドもマシンの出来に左右された低調なシーズンを送り、フェルスタッペンは後半戦挽回型の活躍でした。今シーズンが25戦くらいあれば、ライコネンとリカルドを食えたかも?!
7位以下はフォース・インディアが抜け出てしまっています。20年前のポイントグラフを見ているかのようです。そうなればチャンピオンはオコンとのチームメイトバトルを制したペレスがチャンピオン!(笑)チームが変わったところで色が真反対の補色に変わったサインツは「さすがサインツ!」を思わせる予選を見せるも、チャンピオンシップでみるとまだ真価は発揮できていません。呪縛から解き放たれた来シーズンは伸び伸びとやってほしいです。黒いラインで示して目立つウィリアムズは「教習シーズン」でした。先行する師匠に第8戦アゼルバイジャンGPから急に目立ってしまったストロール。以降は師匠にくっつきながらああでもないこうでもないと日々成長を続けながら積み重ねています。

《コンストラクターズランキング》
  1 → メルセデス・M                   668
  2  ↑ フェラーリ・F                     522
  3  ↓ レッドブル・TAG(R)      368
  4 → フォース・インディア・M  187
  5 → ウィリアムズ・M                 83
  6  ↑ ルノー・R                             57
  7 → トロ・ロッソ・R                 53
  8 → ハース・F                             47
  9  ↓ マクラーレン・H                   30
10 → ザウバー・F(2016)            5

コンストラクターズも見やすく2段階評価にしました。こちらの前半戦終了時予想は650ポイントあたりと読みましたが、結果はメルセデスの668ポイントでした。これは、、フェラーリの不甲斐無さが利いていそう、とフェラーリのせいにしてみます。ちょっと差をつけられ過ぎています。メルセデスは一直線に綺麗な比例グラフになってますね。フェラーリは下に凸、レッドブルはフェルスタッペン効果、フォース・インディアはオコン唯一のブラジルリタイヤがグラフに表れています。とにかく、下はごちゃごちゃ「どんぐりの背比べ」状態とならざるを得ない状況には変わりありません。最後の最後でルノーが頭一つ出て6番手チームを確保しました。最終的にはドライバーを総入れ替えする形となったトロ・ロッソはサインツの第14戦シンガポールGP4位を最後に戦闘力を一気に失いました。やり切れぬ思いで若年者起用と迷走している感がグラフにも現れています。前半戦に地を這っていたマクラーレンも後半戦にようやく結果を出し始めて、ホンダとの蜜月にピリオドを打っています。

《エンジンサプライヤーズ平均周回数ランキング》
  1 メルセデス(M) 3チーム合計  6,783周
                                    チーム平均  2,261周
                                    マシン平均  1,130.5周
                                  周回率94.5% 平均順位7.91位  
  2 フェラーリ(F)  2チーム合計  4,140周
                                    チーム平均  2,070周
                                    マシン平均  1,035周
                                 周回率86.5% 平均順位9.26位
  3 フェラーリ(F 2016)     合計  2,040周
                                    チーム平均  2,040周
                                    マシン平均  1,020周
                                 周回率85.3% 平均順位15.68位
  4 ホンダ(H)                     合計 1,838周
                                    チーム平均 1,838周
                                    マシン平均    919周
                                周回率76.8% 平均順位14.68位
  5 ルノー(R,TAG) 3チーム合計 5,506周
                                    チーム平均  1,835.3周
                                    マシン平均     917.7周
                                 周回率76.7% 平均順位12.19位

エンジン別も言うまでもなく「M08 EQ Power+」の独壇場です。速い、パワーある、壊れない、なら一度全車メルセデスエンジン積んでみたらいいのに。今シーズンのフェラーリのシャシーやレッドブルのシャシーとブレンドしたら、メルセデスとは違った特性で勝利を重ねられるかもしれない。数字上、ホンダはルノーには負けていません。僅差で上回りました。速いからなおさらレッドブルの不満が際立ちます。成績が良いから、エンジンパワー以前に信頼性は欲しかったですよね。来シーズンはトロ・ロッソがホンダを搭載し、マクラーレンがルノーを載せますが、ルノーっ子のアロンソがどうアレンジするかに期待が寄せられます。

《優勝回数》          全20回
  1 ハミルトン               9回(45.0%)
  2 ベッテル                  5回(25.0%)
  3 ボッタス                  3回(15.0%)
  4 フェルスタッペン   2回(10.0%)
  5 リカルド                  1回  (5.0%)

《表彰台回数》     全20回 延べ60人
  1 ハミルトン              13回(65.0%)
     ベッテル                 13回(65.0%)
     ボッタス                 13回(65.0%)
  4 リカルド                  9回(45.0%)
  5 ライコネン               7回(35.0%)
  6 フェルスタッペン    4回(20.0%)
  7 ストロール                1回  (5.0%)

《ポールポジション回数》全20回
  1 ハミルトン              11回(55.0%)
  2 ベッテル                  4回(20.0%)
     ボッタス                  4回(20.0%)
  4 ライコネン               1回  (5.0%)

《ファステストラップ回数》全20回
  1 ハミルトン               7回(35.0%)
  2 ベッテル                  5回(25.0%)
  3 ボッタス                  2回(10.0%)
     ライコネン               2回(10.0%)
  4リカルド                   1回  (5.0%)
     フェルスタッペン    1回  (5.0%)
     ペレス                      1回  (5.0%)
     アロンソ                  1回  (5.0%)

《入賞回数》全20回(入賞率)
  1 ハミルトン             20回(100%)
  2 ボッタス                19回(95.0%)
  3 ベッテル                18回(90.0%)
     オコン                    18回(90.0%)
  5 ペレス                    17回(85.0%)
  6 ライコネン             16回(80.0%)
  7 リカルド                 14回(70.0%)
  8 フェルスタッペン  13回(65.0%)
     マッサ                    13回(65.0%)
10 サインツ                10回(50.0%)
11 ヒュルケンベルグ    8回(40.0%)
     グロージャン           8回(40.0%)
13 ストロール               7回(35.0%)
14 マグヌッセン           5回(25.0%)
     アロンソ                  5回(25.0%)
16 バンドーン               3回(15.0%)
     クビアト                  3回(15.0%)
18 ウェーレイン           2回(10.0%)
19 パーマー                  1回  (5.0%)

《完走回数》全20回(完走率)
  1 ハミルトン             20回(100%)
  2 ボッタス                19回(95.0%)
     ペレス                    19回(95.0%)
     オコン                    19回(95.0%)
  5 ベッテル                18回(90.0%)
  6 ライコネン            17回(85.0%)
     マッサ ※                17回(89.4%)
  8 グロージャン         17回(85.0%)
  9 ストロール            16回(80.0%)
     マグヌッセン         15回(75.0%)
11 バンドーン             15回(75.0%)
     ウェーレイン ※     15回(83.3%)
13 リカルド                14回(70.0%)
     ヒュルケンベルグ  14回(70.0%)
     エリクソン             14回(70.0%)
16 フェルスタッペン  13回(65.0%)
17 サインツ                 12回(60.0%)
     アロンソ ※             12回(63.2%)
     パーマー  ※            12回(75.0%)
20 クビアト  ※            11回(73.3%)
21 ガスリー ※               5回(100%)
22 ハートレイ ※           2回(50.0%)
23 ジョビナッツィ ※    1回(50.0%)
24 バトン ※                  0回  (0.0%)
      ディ・レスタ ※       0回  (0.0%)

※はスポットおよび参戦数から完走率を算出

個人成績も一まとまりでみてみます。優勝者は5人、表彰台登壇は7人、ポールポジションは4人となっています。ストロールの表彰台が燦然と輝いています。2人とも優勝しているレッドブルはポールポジションがありませんでした。一発の速さではメルセデス、フェラーリには敵いません。やはり戦略的に、前の2チームがコケた隙を確実に勝つことが重要になってきます。逆にポールポジションがあっても優勝がない(許される状況下でなかった)のはライコネンです。来年は頼む!(たぶん最後のシーズンになりそう?!)
当然ながら入賞率、完走率が高い者がランキングも上位となってきます。ハミルトンはスタートがどうであれ、唯一の全戦入賞リタイヤ無しでした。ラップダウンはたった1周の完璧ともいえるシーズン。ハミルトン、ベッテル、ボッタス、リカルド、フェルスタッペンまでが完走=入賞となっています。ライコネンは第8戦アゼルバイジャンGPが14位で終えているため、該当しません。オコン、ペレスのバチバチコンビは「入賞の質」をワンランク上げられれば、トップチーム介入のチャンスが訪れます。ペレスは一度願い下げを食らっちゃったけど、オコンはこの結果が将来を左右します。フル参戦者で最下位だったのは、乗り換えサインツの12回。最後の最後はチームの不備でリタイヤになってしまったのは惜しかったですね。またフェルスタッペンも下から数えた方が早い13回と文句も言いたくなるような完走率でした。その中でも終盤に2勝を挙げちゃうんだからすごいです!
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