F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

しばらく間が空いてしまっていましたが、今シーズンのGPウィーク導入は「開催GPを代表するF1ドライバー」を焦点に進めていきたいと思います。今回はスペインGP前ですのでスペイン人編です。結果はやらずもわかるって?!まあそう言いなさんな(笑)

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《スペイン人ドライバーの基礎情報》
 人数     :15人
 初参戦    :C・ゴディア、J・ジョーバー
        (1951年最終戦スペインGP)
 初フル参戦  :A・カンポス
        (1987年 ミナルディ)
 表彰台経験者 :4人
 初表彰台登壇者:A・デ・ポルターゴ
        (1956年第6戦イギリスGP)
 優勝経験者  :1人
 初優勝    :F・アロンソ
        (2003年第13戦ハンガリーGP)
 P.P.経験者   :1人
 初P.P.     :F・アロンソ
        (2003年第2戦マレーシアGP)
 チャンピオン :1人 2回
 初チャンピオン:F・アロンソ
        (2005年 ルノー)
 現役ドライバー:C・サインツ、F・アロンソ
        (2001年開幕戦〜現在)
 初母国GP開催  :1951年最終戦
        (ペドラルベス市街地)

前回のオーストラリア出身ドライバーの時と同様に、戦績をみていく前に「スペインにおけるF1」について簡単におさらいしておきます。
スペインでのF1は歴史が古く、F1制定2年目にあたる1951年の最終戦から開催されています。バルセロナ近郊のペドラルベスで2回市街地レースが行われ、10年以上の空白期間を経て、68年から70年代は首都のマドリードに近いハラマサーキットとバルセロナに近いモンジュイックパークで交互開催されています。また空白期間があり、80年代後半の86年からはスペイン南端に新設されたヘレスサーキットで5回(ヨーロッパGPを含めると7回)開催され、91年以降は近年の開幕前の合同テストでお馴染みのカタロニアサーキットで定着しています。

度々の空白期間はありつつも通算51回のGP開催、さらには現役ではアロンソ、サインツを抱えるスペインですが、ドライバー総数となるとだいぶ少数派の15人に止まります。
スペイン人初のF1ドライバーはスペインGP初開催となる51年にゴディアとジョーバーがマセラティのエンジンを積んだスクーデリア・ミラノからスポット参戦を果たしています。以降スポット参戦のドライバーが続き、フルタイム参戦は87年にミナルディからデビューしたカンポスまで待つこととなります。カンポスという名を聞くと、幻に終わったコンストラクター「カンポス・グランプリ」を連想される方も多いと思いますが、それと同一人物です。カンポスしかり、その後にデビューしたジェネやアロンソもF1デビューはミナルディなんですよね。ミナルディはイタリアのコンストラクターなのに何故だろう。たまたまかな。
以下で15人のスペイン人ドライバーを加点評価していきます。

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《参戦数》
 1 341戦 F・アロンソ ●    10pts
 2 146戦 C・サインツ ●     9pts
 3 107戦 P・デ・ラ・ロサ    8pts
 4  46戦 J・アルグエルスアリ 7pts
 5  36戦 M・ジェネ       6pts
 6  32戦 L・ペレス・サラ     5pts
 7  21戦 A・カンポス       4pts
 8  15戦 E・デ・ヴィロタ     3pts
 9  14戦 C・ゴディア       2pts
   14戦 R・メリー       2pts
 ※●は2022年現在現役ドライバー
  データは2022年第5戦終了時

初めはF1参戦数を多い順に10人ピックアップしています。オーストラリア人と同様にスペイン人は15人という少数な上、フルタイム参戦したドライバーとなるとさらに上位7人のドライバーにまでに減ります。8番目の15戦参戦のデ・ヴィロタに聞き覚えのある方もいるかと思います。F1のテストドライバーの経験を得ながら惜しくも亡くなった女性ドライバー、マリア・デ・ヴィロタのパパです。ハントと同じ時期にマクラーレンに所属していますが、成績は冴えませんでした。
2022年現役ドライバー2人が参戦数のワンツーです。フル参戦であることもさることながら、近年は1シーズンのGP開催数が格段に増えましたので、オールドドライバーは圧倒的に不利。昨シーズンで引退したライコネンの持つ「F1最多参戦数」はアロンソによってほぼほぼ更新されるでしょうし、まだ若いサインツがあと10年ドライブするとなれば、さらに200戦以上上乗せしてしまうわけですから、この記録は今後どんどん更新され、オールドドライバーとの比較はナンセンスになりそう。
アロンソやサインツに続いたのはデ・ラ・ロサやジェネといったスーパーサブの2人。地味ですがこの中での順位だけでみればなかなかのもの(地味だなんて失礼な!「影の功労者」と呼びなさい!)アルグエルスアリは名前も長い(笑)

《表彰台登壇回数》
 1 98回 F・アロンソ ●     10pts
 2   9回 C・サインツ ●      9pts
 3   1回 A・デ・ポルターゴ 8pts
   1回 P・デ・ラ・ロサ     8pts

続いて表彰台登壇回数です。人数は急に4人にまで絞られ、さらには1位と2位の差が大き過ぎる。で、ポイント差は1しか違わないのですから、アロンソ様も面白く無いことでしょう。でも大丈夫、この後「もっともっと恐ろしい結果」が続きますから。
表彰台1回で3位タイで並ぶのはデ・ラ・ロサとデ・ポルターゴの2人です。皆さんもよくご存知であろうデ・ラ・ロサは遡ること16年前、2006年のマクラーレンのモントーヤが解雇された際にレギュラードライバーに昇格した第13戦ハンガリーGPで2位登壇しています(ちなみにこのシーズンのマクラーレンにおける最高位タイです)一方でデ・ポルターゴというドライバーはあまり聞き慣れません。miyabikunも実のところ詳しくないので今回を機に調べたところ、アルフォンソ・デ・ポルターゴという名前の侯爵だそうで、フルネームが驚くほど長いです。いいですか、一回しか言いませんよ?!「第11代ポルターゴ侯爵アルフォンソ・アントニオ・ヴィセンテ・エドゥアルド・アンヘル・ブラス・フランシスコ・デ・ボルハ・カベサ・デ・ヴァカ・イ・レイトン」という名前。もう、ヴァカ、名前長ぇよ!なんて突っ込んだら怒られるじゃ済まないでしょうね(笑)侯爵はモータースポーツ以外にも乗馬やボブスレーも嗜まれて、冬季オリンピックにもお出になられています。F1での表彰台は56年にフェラーリにお乗りになられた第6戦イギリスGPでコリンズと同じマシンで「共同の2位」になられました。翌年57年にレース中の事故でお亡くなりになりますが、F1史にしっかりと名が刻まれています。

《優勝回数》
 1 32勝 F・アロンソ ● 10pts

スペイン人F1ドライバーの優勝経験者は、、今も現役バリバリのアロンソ様ただ一人です。こうなることは薄々わかってはいました。だってサインツがなかなか勝ってくれないんだもん!!32勝は歴代6位、現役で3位の輝かしい記録。仮にサインツが一つや二つ勝ったところで、アロンソ様にすぐ追いつくわけではありません。
アロンソの初勝利は冒頭にも書いたように2003年第13戦ハンガリーGPでした。ベッテルやフェルスタッペンが現れるまでの当時F1最年少優勝者。勝ちまくるハミルトンとて、この記録は破れませんでした。まだ初々しき22歳、F1参戦30戦目で勝利を掴んでしまうわけですから、やはり只者ではないスペインの逸材。
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《P.P.獲得回数》
 1 22回 F・アロンソ ● 10pts

おーい、アロンソ以外に誰かいねかー?!返事無し。予選ポールポジション獲得者もアロンソのみです。初ポールポジションは優勝よりほんの少し先の03年第2戦マレーシアGP。前年02年の浪人期間を経て、ルノーで参戦2戦目、F1参戦19戦目での獲得でした。肝心の決勝は自身の初表彰台登壇ではありましたが惜しくも3位。優勝はF1で同期、当時マクラーレンに所属したライコネンが1勝目を挙げています。

《母国GP成績》1回につき5pts
〈P.P.〉
 2006年 F・アロンソ ●(ルノー)    5pts

〈優勝〉
 2006年 F・アロンソ ●(ルノー)     5pts
 2013年 F・アロンソ ●(フェラーリ)5pts

前回のオーストラリア人の時は全く意味をなさなかったこの分類がようやく役に立つ時が来ました。母国ポールポジションならびに優勝はアロンソで 3回ありました。さすがに一つ10ポイントは大き過ぎると判断し、5ポイントを与えてみます。1ポイント与えようが100ポイント与えようが、ここまでの時点の総和だけでも結果はみえています(笑)

《ドライバーズチャンピオン》1回につき10pts
 2005年 F・アロンソ ●(ルノー)10pts ★
 2006年 F・アロンソ ●(ルノー)10pts ★

とどめはスペイン人ドライバーズチャンピオン獲得者になります。えーいアロンソ祭りだ、持ってけ泥棒!(笑)アロンソによる2回のチャンピオンは単に2回というだけでは無い「凄み」を当時感じました。何せF1界を席巻した現役バリバリのM・シューマッハを打破し、さらに防衛したわけですから。近年でいうハミルトンを倒したフェルスタッペンに近い印象でしょうか。いや、こんなこと言うとフェルスタッペンのファンの方に怒られてしまうかもしれないけど、それより圧倒的な強さを感じたかな。miyabikunはシューマッハのファンではなかったけど、特に05年のやられっぷりは逆に同情や心配をしてしまうくらいの印象でした。あのような世代交代があってこそ、現在のF1があるわけです。

というわけでインプットが終了しました。結果はやる前から大方想像ついていたことと思いますが、上記6項目で獲得したポイントを合算して「スペイン人ドライバーのトップ」そしてランク付けをしてみます。

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《スペイン人1GPの結果》
   1 75pts F・アロンソ ● ★★
   2 18pts C・サインツ ●
   3 16pts P・デ・ラ・ロサ
   4   8pts A・デ・ポルターゴ
   5   7pts J・アルグエルスアリ
   6   6pts M・ジェネ
   7   5pts L・ペレス・サラ
   8   4pts A・カンポス
   9   3pts E・デ・ヴィロタ
 10   2pts C・ゴディア
     2pts R・メリー

2位のサインツに圧倒的な差を付けて、スパニッシュ1GPはアロンソが制しました。サインツは今回の評価基準でいくと、ようやくデ・ラ・ロサを上回ったあたりとなりました。まだ勝利をおさめていませんから、まあまあ妥当かもしれません。ひいきや感情を抜きにして「結果のみ」で評価するのがこの企画。まだしばらくは「スペイン=アロンソ」は続くでしょうし、これからの期待はサインツに託されています。サインツはまず初ポールポジションに初優勝と、ステップアップに必要なイベントがたくさん残されていますが、追う者がある方がやる気も出るでしょう。期待していますよ!

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先日の「名車を振り返る」は前グラウンドエフェクトカー最終年にあたる1982年のブラバムBT50(BT49D)を扱いました。今回みていくチャンピオン獲得前の名車はウィリアムズにとって初代グラウンドエフェクトカーとなる79年型FW07になります。

《設計》
 パトリック・ヘッド
 ニール・オートレイ
 フランク・ダーニー

《外見》
「グラウンドエフェクト」(地面効果)を利用した技術やマシンは以前からありましたが、なかなか成功に至らず77年にロータスが成功に導いたことをきっかけにライバル達も追従、研究が進められました。

79年型FW07自体は78年末から「グラウンドエフェクトカー」として研究開発が進められていたものの、シーズンオフで完成できず、開幕戦アルゼンチンGPは79年を戦ったFW06を引き続き使用するという判断を下します。FW06は「ウィリアムズ・グランプリ・エンジニアリング」というれっきとしたF1コンストラクターとしてパトリック・ヘッドが初めて手掛けたマシンであり、当然ながらノングラウンドエフェクトカーです。
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FW06はヘッドがウルフに在籍した時代のノウハウやコンセプトが盛り込まれていましたが、時代はグラウンドエフェクトを用いる時代を迎えていたため、チームとしても本意ではありませんでした。そこでシーズン1/3を消化するヨーロッパラウンド初戦、ハラマで行われる第5戦スペインGPでグラウンドエフェクトを盛り込んだFW07のデビューに踏み切ります。
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FW07は低めに角張ったサイドポンツーンにラジエター類を配置して「一枚羽根」のようなデザインに切り替えています。ぱっと見はグラウンドエフェクトの先駆けである78年型ロータス79に酷似しています。
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ノーズはオイルクーラーを移設し、開口を廃止。アルミ製ハニカム構造のモノコック一体型で強固に仕立て上げられました。
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サイドポンツーン側部は真っ直ぐ立ち上がり、今シーズン2022年型マシンでは許されていませんが、当時のグラウンドエフェクトカーの代名詞である「スライディングスカート」が備え付けられています。マシンのフロアと路面の間を走る速い気流を外部(ここでいうマシンの側面を走る気流)に対しリヤエンドまで気密状態にすることを目的としました。スカートについては後に可動の禁止やその材質、高さ、厚みなどに規制が加わっていきます。
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ウィリアムズのようなプライベートチームがF1に参戦する上で最も重要なことは「スポンサーを付けて資金を集めること」です。フランク・ウィリアムズは航空会社「サウディア」(サウジアラビア航空会社)やTAG(後のタグ・ホイヤー)など実際にはF1が開催されることの無いサウジアラビア企業を味方につけて資金繰りを行っています。マシンの白地に緑と青のラインは当時のサウディアの機体のカラーリングそのものです。
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《シャシー》
 全長: - mm
 全幅: - mm
 全高: - mm
 最低車体重量:588kg
 燃料タンク容量: - ℓ
 クラッチ: -
 ブレーキキャリパー: -
 ブレーキディスク・パッド: -
 サスペンション:フロント -
          リヤ  -
 ホイール: - タイヤ:グッドイヤー

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《エンジン》
 フォード コスワースDFV
  V型8気筒・バンク角90度
 排気量:2,993cc
 エンジン最高回転数:10,800rpm(推定)
 最大馬力:485馬力(推定)
 スパークプラグ:チャンピオン
 燃料・潤滑油:モービル

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《ドライバー》FW07は第5戦スペインGPから
 No.27 アラン・ジョーンズ  (全戦)
 No.28 クレイ・レガッツォーニ(全戦)

ドライバーは前年までのジョーンズ一人体制からベテランのレガッツォーニを迎え、チームとしてさらなる戦闘力強化を図っています。
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《戦績》
 75ポイント コンストラクター2位
  ただしFW07としては71ポイント
 (1位5回、2位2回、3位2回、4位1回ほか)
 ポールポジション3回

1979年の開幕は前年使用したFW06が使用され、入賞はジョーンズによる第4戦アメリカ西GPでの3位1回に止まりました。そしてライバルから遅れること一年以上の時間を要し、ハラマでの第5戦スペインGPより、ウィリアムズ初のグラウンドエフェクトカーFW07が実戦走行を迎えます。
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初戦からいきなりグラウンドエフェクトカーによる飛躍がみられたというわけではなく、予選はFW06と大きく変わらずの13、14番手。決勝は両者ともリタイヤで終えています。ゾルダーで行われた翌第6戦ベルギーGPはジョーンズが予選で4番手を獲得、決勝は電気系トラブルにより惜しくもリタイヤとなりますが、第7戦モナコGPではレガッツォーニは予選16位から2位表彰台を獲得するなど、新車導入の成果が徐々に発揮し始めます。
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そして第9戦イギリスGPでジョーンズがチーム初となるポールポジションを獲得(ジョーンズ自身も初ポール)、予選4番手だったレガッツォーニがチーム初優勝を挙げ、ウィリアムズの母国レースに花を添えています。
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その後は初優勝がきっかけとなったか、成績が右肩上がりに転じ、ジョーンズが第10戦ドイツGPから三連勝を含めた4勝を挙げ、コンストラクターズランキングはリジェやロータスといった競合を上回る2位にランクアップ。ジョーンズはドライバーズランキングは3位を獲得しました。
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FW07での戦績は11戦中5勝、9表彰台、3回のポールポジションとなりました。この年のチャンピオンはフェラーリとシェクターによるダブルチャンピオンという形となった訳ですが、有効ポイントの計上が今とはだいぶ異なり「前半7戦から4戦分。後半8戦から4戦分の上位ポイントをカウントする」ものでした。チャンピオンを獲得したシェクターの前半は30ポイント、後半は21ポイントを数えて、トータルは51ポイント。一方でシーズン唯一の三連勝を挙げたジョーンズの前半はわずか4ポイント、後半は4勝分の36ポイントでトータル40ポイントと後半で稼ぐもシェクターに11ポイント上回っています。皆同じレギュレーション下でやっているため、公平や不公平などはありませんが、後半8戦だけでみたら、ジョーンズは誰よりもポイントを稼いだドライバーでした。つくづく序盤戦の「グラウンドエフェクトを期待しない」旧型マシンFW06での取りこぼしが悔やまれます。なお、チームメイトのレガッツォーニは前半6ポイント、後半23ポイントを獲得していることからも、このシーズンのウィリアムズのバイオリズムを象徴すると共に、FW07の戦闘力を知らしめるものでした。
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ただこの戦績は決して無駄なものではなく、ドライバーをレガッツォーニからロイテマンに代えた翌80年、改良型のFW07Bで臨んだジョーンズが5勝を挙げ、ウィリアムズ初のドライバーズおよびコンストラクターズの両チャンピオンを獲得。ウィリアムズは一気にトップチームに名乗りを挙げることとなりました。その足がかりとなったFW07はウィリアムズのみならずF1界でもれっきとした名車の一つに数えられます。

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無睡眠で臨んだ予選に対し、決勝前は1時間だけ寝られました。やはり寝られると違いますね。レース中に眠気に襲われることはありませんでした。
各車のスタートタイヤの多くは黄色いミディアムタイヤをチョイス。Q2落ちを喫したメルセデスのラッセル、予選不出走のアルピーヌのオコン、最近は「旗マニア」と化しているウィリアムズのラティフィ、ピットレーンスタートを選んだアストンマーティンの2人の計5人が白いハードタイヤを選んでいます。ストロールはせっかく好スタートを得たのに、燃料の温度に問題があったとのことでもったいない。

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フェラーリのフロントロウで迎えたスタートはフェルスタッペンがサインツをターン2までにパスして、早くも紅い壁の一角が崩壊。
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サインツはもう少しアウトラインを閉めちゃってよかったと思うんだけど、立て続く接触リタイヤを避けたのかな。フェルスタッペンの気迫が上回った感じ。
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スタート前からちょっぴり想像はできちゃったけど仕方無い。ノーポイントで終えるよりは賢明。
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2周目のオーダーです。好位置からのスタートとなったハミルトンはガスリーとアロンソにかわされて2つ順位を落としています。一方でアロンソは-4となる7位に浮上。今回もキレキレですね。

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順位を落としたハミルトンは3周目にアロンソ、5周目終わりにガスリーを捉え
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パス。ちょこっとだけハミルトンらしさが垣間見れました。そろそろね、マシンの不遇も自身の腕で負のループから脱しないとね。

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スタート直後は1秒以上離されて、逃げモードに入りつつあるルクレールをフェルスタッペンは8周目までに再びギャップを縮め、追い込みにかかります。
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9周目に入ったところでインに並び
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かわす。レース序盤でフェラーリ撃破に成功。このレースもフェルスタッペンとルクレールの一騎打ちになっています。

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ルクレールは暫定的なファステストラップは記録しつつもタイヤの保ちはレッドブルの方が一枚上手か。フロントタイヤの劣化が進みフェルスタッペンとのギャップが拡がりつつあるルクレールは25周目にハードタイヤに履き替え。フェルスタッペンは2周後の27周目にルクレールと同様のハードタイヤで1回ピットを目論む。
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フェルスタッペンはペレスの前で合流して盤石。

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41周目のガスリーは走行ラインを外したままうまく戻れず
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左右に思い切りはみ出しています。このサーキットは幅員が狭いこと、舗装骨材が独特でタイヤへの攻撃性もあり、ラインを外すと走行困難ということも話題になりましたね。
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あたふたするうちにハース2台に先攻を許し、ようやく復帰しようとした瞬間に
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オレンジがインからドーン!
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リヤタイヤを飛ばしてコマのように回るノリス。これにより当然セーフティカーがお出ましとなります。ハースに続こうとしたノリスはガスリーに随分接近していましたよね。これはどちらかといえば、後方のノリスが見てあげないとダメなパターンだと思います。
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タイヤ交換を引っ張ったラッセルはこのタイミングをうまく使い、ロスを最小限に抑える。タイヤを大事に保たせて、うまくこの戦略を手にしましたね。このあたりのラッセルの巧みさ堅実さが今シーズン度々みられています。今後ちゃんとしたマシンが与えられた時のことを考えただけでも末恐ろしい。。
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上位ではペレスだけがこのタイミングで2回目のタイヤ交換を行い、3位のサインツ討伐を目指します。

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追われるレッドブルに追うフェラーリ。
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こちらは追われるフェラーリに追うレッドブル。今シーズンのトップ争いはこの構図がテッパンになりそう。昨年までトップ争いをしていたチームは
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ああやってるやってる。チーム内バトル。若手とはいえ、方やフレッシュなタイヤ履きですからね。昨年までこうはならなかった。
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昨年までの方はビビって道を譲るか(笑)せっかく昨年までの恨みつらみを2台もろとも晴らせるチャンスなのに、ボッタスは人がいい。50周目にフレッシュなラッセルがかわして安定の5位へ。

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トップの2チームも抜くに抜けない攻防が続く中、レース最終盤は入賞をかけてのバトルがありましたね。F1参戦2年目でようやく初ポイント目前のハースのシューマッハは
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よりによってお師匠ベッテルに追突!
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シューマッハはポイント圏外まで順位を落とすも何とか戦列復帰。
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ベッテルはお払い箱。パパに言いつけられるぞ(笑)

《決勝結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・RBH)
 2 ルクレール   (フェラーリ・F)
 3 サインツ    (フェラーリ・F)

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おっと、優勝したフェルスタッペン選手
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逮捕かー?!
「おい、なーにやらかしたんだよ!待ったぞ」
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「いやちょっとね。ほんのちょっと些細な話よ」
「俺ら2人を抜いた罪じゃねーの?!」

スタート直後にサインツ、またレース序盤にルクレールもかわしてトップに立ったフェルスタッペンがシーズン3勝目、マイアミGPの初代覇者となりました。予選では僅差でフロントロウを逃したものの、ストレート要素の強いサーキットではレッドブルに分がありましたね。

《ファステストラップとそのタイミング》
 フェルスタッペン(レッドブル・RBH) 1分31秒361
 54周目/57周
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 フェルスタッペン(レッドブル・RBH)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
 完走台数:15台(15台フィニッシュ)
 規定周回:15台

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 フェルスタッペン(レッドブル・RBH)

フェラーリ2台が立ちはだかる中、スタート直後にサインツ、レース序盤にルクレールをかわしてトップに立って守り切ったフェルスタッペンがドライバー・オブ・ザ・デイで間違い無いでしょう。異論はありません。ストレートに自信があるとはいえ、ルクレールに逃げ切られる前の早い段階で前に立ち、タイヤマネージメントできたのもよかったですね。チームメイトの力に頼ること無く、自身の腕一本でポイント差を縮めるあたりに「チャンピオンの貫禄」を感じます。
どうしてもトップ争いや接触にばかり気を取られてしまいますが、ウィリアムズのアルボンは今回も手堅く9位2ポイントを獲得。もう少し競争力のあるマシンに乗せてあげたくなりますね。腐るなよ、アルボンヌ。

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 シューマッハ(ハース・F)

ノリスと迷った挙句、レース終盤に自らのポイント獲得チャンスを棒に振る形となったシューマッハに「喝」ですね。ノリスとガスリーの接触については、ガスリーをかわす際のノリスの動きがやや不必要なものに感じ、結果的にセーフティカーを発動させるという「レース全体に影響を及ぼす原因」を作りましたが、シューマッハとベッテルはレース自体に大きな影響力があったわけでは無いものの、シューマッハ自身の「F1初ポイント獲得」というチャンスを自らの手で棒に振ったことに尽きます。それが決め手となりました。ぶつけてしまったベッテルも若かりし頃は理不尽な接触で相手をリタイヤに追い込んだ経験もあるため、母国の後輩に優しく諭してくれることと思いますし、シューマッハも自らの痛手を悔やみ、今後の教訓になったのではないでしょうか。
フェルスタッペンと単純比較するわけではありませんが、同じフェラーリを追う立場となったペレスは結局サインツをかわすには至りませんでした。裏を返せばフェラーリは命拾いしたことになります。またマクラーレンとアルファタウリには辛い決勝レースとなりましたね。両者シングルグリッドスタートだったアルファタウリの陥落っぷりは観ていて辛く、予選までの速さがまるでありませんでした。

《第5戦マイアミGPのポイント》
・フェルスタッペン序盤勝負で流れを手繰り寄せる
・マクラーレンとアルファタウリには辛いレース
・シューマッハはお師匠にあとで優~しく諭されそう
・幅員や路面に不安あるも初マイアミは成功?!

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サーキット施設や表彰式前後の演出は「これぞアメリカン」といった感じのド派手で奇抜なものでしたね。一見抜けそうだけど、フタを開ければ意外と手を焼く環境と皆さんはマイアミでのF1初開催をどう楽しんだでしょうか。miyabikunはなかなか楽しめました(時差問題は別として)途中でまたカナダを挟みますが、これから本格的なヨーロッパラウンドが始まります。ルクレールとフェルスタッペンの一進一退のバトルが今シーズンのトレンドになりつつあります。

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