F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

F1の歴史は浅くとも様々な歴史とどデカい国土を持つロシアはヨーロッパなの?アジアなの?横長過ぎてどちらなのかよくわからない。日本とも一応隣同士ではあります。

《国の基本情報ほか》
国名称:ロシア連邦
  人口  :1億4,305万人(世界第9位)
  面積  :1,707万5千㎢(世界第1位)
  設立  :1991年にソビエト連邦崩壊、独立
主言語:ロシア語
  首都  :モスクワ
  通貨  :ルーブル

F1開催期間と数:2014~(4回目)
開催サーキット:ソチ・オリンピックパーク
F1ドライバー数:2人
F1チャンピオン:0人(0回)
現役ドライバー:1人(D・クビアト)
著名ドライバー:V・ペトロフ、D・クビアト

ソビエト連邦(ソ連)覚えています。小学生時代の地図帳はまだソビエト連邦でした。「ベルリンの壁」に言うと噛みそうになる「ゴルバチョフ書記長」他にもペレストロイカにマトリョーシカやビーフストロガノフ、ボルシチにチャイコフスキー。知ってるものをやたら挙げてみる(笑)生まれたばかりで当然覚えていませんが、ボイコット騒ぎのモスクワオリンピックなんてのもありますよね。
「ソビエト連邦崩壊」とは、ソビエト連邦共産党による一党制で社会主義国だったものを、1985年に就任したゴルバチョフ書記長が民主主義化(ペレストロイカ)を図り、辞任する1991年に解体した出来事です(にわか勉強です。間違えていたらお知らせください)まだクビアト君は生まれていません。彼は「ソビエト連邦」を知らない世代です。ペトロフにクビアト。最近F1の決勝走行を経験している貴重なロシア人ドライバーの2人。まだ優勝経験者はゼロで、最高位はクビアトの2位が一回。それにしてもペトロフって名前、食べたら温まりそうですよね(笑)
地図で見ると反則技のような国土のデカさ。ロシアでこんなに大きいんだから、ソビエト連邦崩壊前はもっと大きかったわけです。人口も日本よりは多いんです、そりゃそうですよね。でも「人間が住むには過酷過ぎる」土地も多くあり、人口密度をみると意外とスカスカ。さっきの疑問「ヨーロッパかアジアか」は結局どちらにも属するみたいです。むしろ「シベリア」とか別地域として考えた方がしっくりきそうです。
気候は大きい国土だけあって様々な区分があります。大半はツンドラやステップといった、森林より凍っていたり乾燥している土や草原が占めています。要は「寒い」ということです。

※今回から導入するコース図の説明です。
   先日描いたコース図をぶった切り、
   3つのセクターに分けました。
   ・黄実線:第1セクター
   ・赤実線:第2セクター
   ・青実線:第3セクター
   ・黒破線:ピットロード
   ・黄二重丸:スピードトラップ
   ・緑二重丸:DRSギャップの計測位置
   ・緑太破線:DRS作動可能区間
《ソチ・オリンピックパーク》
  所在地 :クラスノダール地方 ソチ
市域人口:44万人
市域面積:3,502㎢
標準時差:UTC+3:00(日本から-6:00)
  F1開催 :2014〜(4回目)
一周距離:5.853km
初代優勝:L・ハミルトン(メルセデス)
最多優勝:L・ハミルトン(2回)
 最多P.P.:N・ロズベルグ(2回)
 最速P.P.:1分35秒417  N・ロズベルグ(2016)
 最多F.L.:V・ボッタス、S・ベッテル、
                 N・ロズベルグ(1回)
 最速F.L.:1分39秒094 N・ロズベルグ(2016)

ソチはロシアの西南端に位置し、黒海に面する温暖湿潤気候にあります。地図でみるとヨーロッパGPの行われるアゼルバイジャンにも、先日行われたバーレーンにも近い位置ですね!ロシアの中では暖かく、ヨーロッパに近い位置です。時差だけみると前回のバーレーンと同じUTC+3になります。バーレーンはナイトレースだったので、日本からみたら夜中になったわけです。人口は関東だと片山右京の母校の日大三高のある町田市、関西では小林可夢偉の出身地である尼崎市と同規模です。また、ソチの姉妹都市の一つにはK・ライコネンやJ・J・レートの出身地であるフィンランドのエスポーがあります。母国GPがないライコネンにとっては、間接的な母国GPみたいですね。昨シーズンは母国GPのクビアトには苦い思い出「トロ・ロッソ降格の決定打」をしてしまった土地。今シーズンはトロ・ロッソより下への降格は「クビ」を意味します。
2014年に行われたソチ冬季オリンピックのメイン会場の周回路を使って、ヘルマン・ティルケによるデザインで同じ2014年から開催されています。この次はスペインGPですので中国、バーレーン、ロシアと続く近代的なティルケサーキットは一区切りつきます。ティルケサーキットの一つで2018年シーズンまで開催する予定だったマレーシアGPのセパンは一年前倒しの今年2017年いっぱいで撤退することが決まりました。このロシアGPは今のところ2025年までは約束されています。

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ここで頭の体操。クイズです。これ、何だかわかりますか?まずはヒント無しです。
こんがらかった糸くずでも子供の落書きでもありません。F1にまつわる何かです。勘のいい方なら、ここでわかるかもしれない。

続いてヒント。こうしたらいかがですか?!このこんがらかったやつは、実は20の部品で構成されており、20個全てに色を付けて区別すると、こんな芸術的な落書きになります。色を根気よく辿ると、わかります。

わかりましたか?ギブアップ?!


正解は現役で使用されているF1サーキットです。当ブログに来て頂いている方で「サーキットを手描きしている」という言葉に感化され、ならばマニアのmiyabikunもトライしなければ!と思い立ち、土日の数時間を使って20サーキット全て描いてみました。CADで描ければもっと美しいのでしょうが、あいにく自宅のは15年前のヤツなのでインストールすら諦めて、エクセルの図形を使って手で描きました。ただし、描くといっても絵心に自信がなく、航空写真をトレースしただけです。
描くにあたって「北を上向き」とし、縮尺も極力揃えてやろうと心掛けました。そうするとあることに気が付きました。

「サーキットの規模は見た目と差がある」

コースレイアウトはいつも本やテレビで度々目にすることがあっても、見慣れた向きや名物コーナーの位置、ストレートの長さ、形に捉われてしまっています。さすがに20もあれば大小様々で随分と差があるものなんだなぁと思いました。
そこで以下に北上で描いたコースレイアウトを見慣れた「鈴鹿サーキット」を基本に並べて答え合わせしたいと思います。
ヒント無しで答えた方、隙間や外側に飛び出したコーナーの特徴からだけで捉えられる生粋の「F1マニア」。ヒントを見てわかった方は色彩感覚抜群の「F1芸術家」です。わからなかった方は以下で確認してみて下さいね!

《比較対象》
第16戦  日本GP
   鈴鹿   一周5.807km
第1戦  オーストラリアGP
   アルバート・パーク 一周5.303km
第2戦  中国GP
   上海国際                  一周5.451km

アルバート・パークはさほど長くないのに、描くと意外とデカい。間違いないかと何度も縮尺を見直しましたが、間違いではなさそう。逆に画数が少なめな「上の字クルリン」はストレートが長いけど大きくはないんですね。

第3戦  バーレーンGP
   バーレーン国際                   一周5.412km
第4戦  ロシアGP
   ソチ・オリンピックパーク 一周5.848km

次レースのソチは鈴鹿と距離も同じくらいの5.853kmです。並べるとまあ似た感じ。バーレーンは少しだけ短い距離ですが、レイアウト上はこじんまりとしている印象です。近代サーキットは限られた土地で様々なレイアウトを組める経済設計をしてあげたいです。

第5戦  スペインGP
   カタロニア               一周4.655km
第6戦  モナコGP
   モンテカルロ市街地 一周3.340km
第7戦  カナダGP
   ジル・ヴィルヌーブ 一周4.361km

この3つは小さめだったので無理矢理つっこみました。カタロニアって、こんなにコンパクトなの?!意外です。間違っていないか心配ですがひとまず合ってるはず。モナコは描くのが大変でした。どのサーキットも航空写真から忠実にトレースしていますが、実はモナコだけ他よりズルしたところがあります。ピットを挟むコントロールライン前とプールサイドシケインあたりを少し誇張しました。実際はもっと細いです。大目にみてあげて下さい(笑)

第8戦  ヨーロッパGP
   バクー市街地        一周6.006km
第9戦  オーストリアGP
   レッドブルリンク 一周4.326km

アゼルバイジャンのバクー市街地が今回一番苦戦しました。まだ開催1回でレイアウトすら頭に入っていないのに、航空写真からでは「どの路地を曲がるんだっけ?!」と目を凝らしながら探しました。似たような線形をなぞって、たぶん合ってるはずです。一方でレッドブルリンクは全サーキットで一番楽でした。高低差の要素を入れたら一筋縄ではいかなそうだけど。。

第10戦イギリスGP
   シルバーストン  一周5.891km
第11戦ハンガリーGP
   ハンガロリンク 一周4.381km

シルバーストンも様々なレイアウトを経験し、コントロールラインも変更になった「F1界の大ベテラン」サーキットですね。まあまあデカい。ハンガロリンクは勝手に小さいイメージをもって描いて並べるとそうでもない。カタロニアやモンテカルロの方がよっぽど小さく見えます。

第12戦ベルギーGP
   スパ・フランコルシャン 一周7.004km
第13戦イタリアGP
   モンツァ                          一周5.793km

この2つはデカい部類のサーキットです。大きさと向きは統一したかったので頑張って入れてみると、比較対象の鈴鹿にかかってしまいました。2つと並ぶと鈴鹿が可愛く見えてきます。この3つはファンのみならずドライバーからも上位に来る人気サーキット達です。

第14戦シンガポールGP
   マリーナ・ベイ市街地 一周5.065km
第15戦マレーシアGP
   セパン国際                   一周5.543km

シンガポール市街地も描くと大変です。一貫して市街地サーキットは普段は市街地に違いないので、このブログで何回かネタにしている「空想サーキット」みたいなところがあります。今後の空想サーキットにも勉強になりそうだ。パックマンのマレーシア・セパンは今シーズンをもってF1見納めになります。

第17戦アメリカGP
   COTA                               一周5.513km
第18戦メキシコGP
   エルマノス・ロドリゲス 一周4.304km

最新鋭のティルケサーキットに古来から改修を受けて行われるサーキット。エルマノス・ロドリゲスは「拳銃の先の銃口」が丸くなくなったせいか頭デッカチさは感じなくなりました。おそろ恐ろしいサバイバルナイフにカギ付き拳銃、時差も日本人観戦者にとって恐ろしさに拍車をかける「武器」です。

第19戦ブラジルGP
   ホセ・カルロス・パーチェ 一周4.309km
第20戦アブダビGP
   ヤス・マリーナ                   一周5.554km

インテルラゴスは想像通りのコンパクトさ。アメリカのCOTAの様に中心に高台を設ければ360°手に取るようにレースを追っかけられそうです。ヤス・マリーナは特徴的なピットレーンのアンダーパスもおまけに再現してみました。芸が細かいでしょう?!(笑)立体交差があるのはココと我が国鈴鹿。本線の立体交差は鈴鹿だけとなります。


いかがでしたでしょうか?!思わず目の錯覚かなと思ってしまいそうですが、同縮尺で並べてみると、各サーキットの大きさや小ささがよくわかります。長さとは全然違うものですね!本当は内周の面積で規模比較をしようとも思いましたが、CADではないので諦めました。また、実際に自分で線を引いてみると、よく覚えられる気がします。

今後はサーキットも自力で描いてアップしていこうと思います。


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1980年代末にF1で日本を盛り上げたのはマクラーレン・ホンダばかりではない、日本人ドライバーも日本が関わりを持つコンストラクターもありました。ファンの方も多いと思います1988年の(レイトンハウス)マーチ881です。
どうしてもこの色をみるとレイトンハウスと呼んでしまいがちですが、この881のチーム名はマーチになります。

《設計》
エイドリアン・ニューウェイ


《外見》
晩年のマーチ、レイトンハウスといえばエメラルドブルー(ターコイズブルー?)のカラーリングがまず特徴的です。過去にもこのようなライトブルー系のカラーリングのマシンはいくつかありました。チーム自体はイギリスでこの単にベタ塗りの水色でもない青緑でもないこの色をマシン全体にまとってしまうあたりが、さすがアパレル系スポンサーを感じさせます。前年1987年から日本の赤城明が擁するレイトンハウスがメインスポンサーになって採用されました。

このマシンのデザインは若きエイドリアン・ニューウェイです。まだ髪の毛も「危なさは匂わせつつ」ある時代です。何度も取り上げてきたニューウェイの専門は空力。一時期F1から離れて別カテゴリーで頭角を表し、F1復帰して初のマシンになります。
厚みがありそうで非常に細いノーズ、その先端に取り付く黒の巨大なフロントウィングに秘策を施しています。以前に車体全体でのグラウンド・エフェクトは禁止されてしまいましたが、このマシンはフロントウィング幅いっぱいにその効果を持たせ、フロントのダウンフォースを得ることに成功させます。写真でみてもわかるようにエンドプレートはステアリングを目一杯切っても、タイヤが当たらなないよううまく湾曲させてかわしています。
厚みのあるノーズとは逆に非常に低い位置に備えられたサイドポンツーンは同じ年にシーズンを席巻したマクラーレンMP4/4の平坦と異なり、近代のF1にみられるリヤに向かってなだらかな傾斜をなしています。前作871は平面的な曲線が多くありましたが、881では一部直線的な部分が増えつつもウィングを除くと複雑な形状になっています。パワーだけで押し切るのではなく、NAでパワーが非力ならボディワークを含めた観点から「サーキット一周のトータルで速く走れるマシン」にアプローチしています。
エアインテークも2種類の形状がありました。通常の長い三角形と、J・ハントが駆ってチャンピオンを獲得したマクラーレンM23でお馴染みのこのT形。T形はまずグージェルミンのマシンで採用され、レースによって使い分けるだけでなく、第6戦アメリカGPについてはグージェルミンとカペリでこの2種類が同時に走行することもありました。

《エンジン》
ジャッド CV
V型8気筒・バンク角90度
排気量:3,498cc(推定)
最高回転数:11,200rpm(推定)
最大馬力:600馬力(推定)
燃料・潤滑油:モービル・BP

《シャシー》
全長: - mm
全幅: - mm
全高: - mm
最低車体重量:500kg
燃料タンク容量:− ℓ
クラッチ:AP
ブレーキキャリパー:AP
ブレーキディスク・パッド:AP
サスペンション:フロント プッシュロッド
                                 リヤ    プッシュロッド
タイヤ:グッドイヤー

《ドライバー》
No.15 マウリシオ・グージェルミン(全戦)
No.16 イヴァン・カペリ(全戦)

《戦績》
22ポイント コンストラクター6位
(2位1回、3位1回、4位1回、5位4回ほか)
ポールポジション0回
   ※戦績は1988年シーズンのみ

優勝はありません。でも名車として数え上げられている理由の一つに「非力なエンジンで完全無敵のマシンの前を走った」伝説からきています。ご存知の通り、1988年は以前取り上げたマクラーレンMP4/4による全16戦15勝をなし得たとても偏った年です。フェラーリやロータスようなワークスでもない、ウィリアムズやティレルといった名門でもないこのチームが、NAエンジンで若い2人によって争いに混ざらんとしてチャレンジしていたことが美談です。このシーズンは18チームが参戦し、うちロータス、ザクスピード、マクラーレン、アロウズ、オゼッラ、フェラーリの6チームがターボエンジンでした。他12チームはNAエンジン搭載でマーチはウィリアムズやリジェと同じジャッドのエンジンになります。ターボエンジン最終年で先頭を走った唯一のチームとマシンです。優勝はなくても「金星」を与えていいくらいの成果だったと思います。

序盤はギヤボックスが起因となるリタイヤが続き、このシーズンから初採用のジャッドエンジンにも信頼性において泣かされていました。予選もなかなかトップ10にすら入らない状況が続きます。中盤になるとエンジンの信頼性が徐々に向上、さらにグージェルミンがマシンの弱点をニューウェイに指摘し、複段のフラップ導入すると徐々に一桁台の予選や決勝完走が可能になります。第11戦ベルギーGPではカペリが予選14番手からバタバタリタイヤしていくライバルを尻目に堅実に順位を維持して、マクラーレン2人に続く3位表彰台を獲得。第13戦ポルトガルGPは3番手スタートからセナをかわし、プロストに次ぐ2位にまで上り詰めてしまいます。そして伝説の第15戦日本GPで
一瞬プロストをかわして、1コーナー入口で抜かれる。僅か400m程の距離をマクラーレンより前で走りました。

カペリはマーチと後のレイトンハウスでの活躍で1992年にイタリア人でフェラーリのシートを得る飛躍をみせました。一方グージェルミンは1991年の赤城明の逮捕とレイトンハウス撤退でジョーダンに移籍。ニューウェイは活躍の場をウィリアムズに変えてしまい、瞬く間の戦力ダウン。最後は残念なことに日本の「バブル」とともにチーム自体が弾けてしまいました。
ストレートではターボエンジン勢に劣るも高速コーナーでは軽快に快走したマーチ881。無冠ながら果敢に攻めて「出鼻を挫いた」このマシンは怯んだ一瞬を逃さない「名車」と呼ぶに相応しい一台です。

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