F1 えきぞーすとのーと

よくあるニュースネタやこ難しいテクニカルな話ではなく、メインは予選や決勝のTV観戦したそのものを個人的観点から綴るF1ブログです。  また、懐かしのマシンやレースを振り返ったり、記録やデータからF1を分析。その他ミニカーやグッズ集めも好きなので、それらを絡めつつ広く深くアツくF1の面白さやすごさを発信し、楽しんでもらえたらいいなと思っています。

前々回のエミリア・ロマーニャGPの中止もあって、このスペインGPでようやく各チームのマシンポテンシャルの測れるGPがやってきました。F1マシンがF1マシンらしく走るカタロニアサーキットでのスペインGPです。
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《スペインGPの基本情報》
 カタロニアサーキット
  全長           :4.657km×66周=計307.362km
  開催回数 :33回目
  コーナー数:14箇所(-2)
  高低差       : 29.6m

  DRS区間数:2箇所

  母国レース :アロンソ、サインツ

《サーキットの個人的印象》
 ・空力がモノをいい、さらに風も気になる
 ・パワーだけでなくコーナー処理も重要
 ・とにかく抜けない、予選順位は最重要!
 ・「マシンの総合力が問われる、、」第一弾

最近小変更が続くカタロニアサーキットは今回も変更が加わります。2006年まで使用された最終コーナーの一つ手前「ユーロップカー」は2007年からやや手前にズラされ、左右のシケインが設けられていました。今回からその位置が戻され、シケインを解消。コーナーが2つ減り、ラップタイムおよび平均速度が高くなります。中低速コーナーの切り返しや立ち上がりに強みを持っていたチームやマシンにとっては若干不利になりそうですね。
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《過去5年のポールポジション》
 2022年 ルクレール(フェラーリ)
    1分18秒750
(一周4.675km)
 2021年 ハミルトン
(メルセデス)
    1分16秒741(一周4.675km)
 2020年 ハミルトン(メルセデス)
    1分15秒584
(一周4.655km)
 2019年 ボッタス (メルセデス)
    1分15秒406
(一周4.655km)
 2018年 ハミルトン(メルセデス)
    1分16秒173
(一周4.655km)

《ポールポジションレコードタイム》

 2021年 ハミルトン
(メルセデス)
    1分16秒741(一周4.675km)

《現役ポールポジション獲得者と回数》
 ★はその年のチャンピオン

 6回 ハミルトン(2014★,16,17★,18★,20★,21)

 1回 アロンソ (2006★)
   ボッタス (2019)
   ルクレール(2022)

勝者は別として、予選一発の速さは近年メルセデスが総ナメし、昨年ようやくフェラーリのルクレールが獲得するに止まっています。今年の大本命であるレッドブルのポールポジション獲得歴はフェルスタッペンはおろかベッテルでもなく、2011年のウェバーまで遡ります。カタロニアサーキット攻略のカギは空力と風への対応。風相手といえば、どこのチームが台頭するかは大方予想がつきそうです。特に今シーズンはこれ云々に限りませんが。

《過去5年の優勝者》
 2022年 フェルスタッペン(レッドブル)
 2021年 ハミルトン   (メルセデス)
 2020年 ハミルトン   (メルセデス)
 2019年 ハミルトン   (メルセデス)
 2018年 ハミルトン   (メルセデス)

《現役歴代優勝者と回数》
 6回 ハミルトン(14★,17★,18★,19★,20★,21)
 2回 アロンソ    (2006★,13)

   フェルスタッペン(2016,22★)

優勝はご覧の通り、先代の最速最強マシンに乗る歴代最強ドライバーの6回が目立ちます。でもそれは今や過去の話。今年も優勝争いには厳しい位置にいます。ハミキングほかは現役チャンピオン経験者2人がちょうどそのままチャンピオン獲得数で並んでいますね。全てではありませんが、チャンピオン獲得年を示す★マークからもわかるように、このカタロニアサーキットを制することが出来るチームとドライバーがその年のチャンピオンを獲得できているということになります。マシンの総合力を問われる、、と言われる所以です。

《過去5年のファステストラップ獲得者》
 2022年 ペレス     (レッドブル)
 2021年 フェルスタッペン(レッドブル)
 2020年 ボッタス    (メルセデス)
 2019年 ハミルトン   (メルセデス)
 2018年 リカルド    (レッドブル)

《現役ファステストラップ獲得者と回数》

 5回 ハミルトン   (2010,11,15★,17★,19★)
 1回 ボッタス    (2020)
   フェルスタッペン(2021★)
   ペレス     (2022)


 《ファステストラップレコードタイム》
 2021年 フェルスタッペン(レッドブル)
    1分18秒149
 (一周4.675km)

現役のファステストラップ獲得者はわかりやすいまでにチャンピオンチームであるメルセデスとレッドブルから輩出されています。先程のポールポジションはレッドブルについて確認しましたが、今回はあのチームがいつから獲れていないか調べてみましょうか。フェラーリはチャンピオンナンバー1を付けて挑んだ2008年のライコネンによる獲得が最後です。なんと15年も前。当時はポイント付与も無く、有益性はありませんでしたが、今はフェラーリにとっても貴重な貴重な1ポイントを獲得できます。ただ今のフェラーリのレースにはその余力すら無いんですよね。タイヤが生きているレース序盤に記録して、レース中に雨が降ってラップタイムが落ち込むか、前や後ろと大きなギャップがあった最終盤にフリーストップでも得ないと難しそう。

《使用されるタイヤコンパウンド》
 赤:ソフト  (C3)
 黄:ミディアム(C2)
 白:ハード  (C1)新設

昨年までは無かった新生C1コンパウンドが開幕戦バーレーンGP以来使用されます。一番硬いタイヤコンパウンドではありませんよ、これより硬いC0(旧C1)がありますからねー。
最もF1マシンがF1マシンらしく走るチームとドライバーを独断と偏見で並べてみます。

《スペインGPの個人的予選予想》
 〜Q1〜
   20.サージェント  (ウィリアムズ)
   19.アルボン    (ウィリアムズ)
   18.デ・フリース  (アルファタウリ)
   17.ストロール   (アストンマーティン)
   16.ピアストリ   (マクラーレン)
 〜Q2〜
   15.ノリス     (マクラーレン)
   14.角田裕毅    (アルファタウリ)
   13.周冠宇     (アルファロメオ)
   12.マグヌッセン  (ハース)
   11.ヒュルケンベルグ(ハース)
 〜Q3〜
   10.ボッタス    (アルファロメオ)
  9.ガスリー    (アルピーヌ)
  8.オコン     (アルピーヌ)
  7.ハミルトン   (メルセデス)
  6.ラッセル    (メルセデス)
  5.サインツ    (フェラーリ)
  4.ルクレール   (フェラーリ)
  3.アロンソ    (アストンマーティン)
  2.ペレス     (レッドブル)
 P.P.フェルスタッペン(レッドブル)

ココはさすがにレッドブルでしょう。ポールポジションのフェルスタッペンは堅いし、ペレスも2番手に並ぶかな。アストンマーティンはロングストレートが玉に瑕ですが、アロンソ様は別格だからそんなことお構い無し。
ほか、チーム単位で近い位置に並べていますが、アルピーヌとアルファロメオがやや上位寄り、逆にマクラーレンは下位寄りにしています。マクラーレンはサーキットを選びそうですね。本来であれば、こんな位置にいるチームとドライバーではないのに、もったいない限りです。

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最近は最近の過去のレースが続きましたので、今回は古めの過去のレースをピックアップしました。今から37年前、1986年第2戦に行われたスペインGPになります。86年の振り返りは3戦目、スペインGPは9戦目となります。舞台はこの年からヘレスサーキットに代わっています。
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サーキットレイアウトはこんな感じ。この向きならば円周率を示す記号π(パイ)ような、北上でみると湖畔を飛び立つ白鳥のような形状をしています(下図の実線が当時のレイアウトになります)
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現在スペインGPが行われるカタロニアでのF1は91年からであり、今回取り扱う86年より前のスペインGPはマドリード郊外のハラマで81年まで行われていました。その間4年間はスペインGPが途絶えていました。よってスペインでは5年振り、ヘレスでのスペインGP初開催となります。

86年は前年まで参戦した3回チャンピオンのラウダが2度目のF1引退を迎え、若きトップドライバー達が拮抗し始める時代に入ります。また、マシンはターボエンジンの全盛期であり、ターボエンジン搭載がレギュレーションで義務付けられた年でもあります。
前戦の開幕戦ブラジルGPはジャカレパグア(のちのネルソン・ピケ)で行われ、ポールポジションはロータス・ルノーを駆る地元セナが獲得するも、決勝は同じく地元(セナよりも地元の)でウィリアムズへ移籍したばかりのピケが優勝を挙げるなど、ブラジル勢が健闘しています。

予選はセナが2戦連続(年またぎでは3戦連続)セナが獲得。2番手にはピケ、3番手マンセルのウィリアムズ・ホンダ勢。4番手はマクラーレン・タグポルシェで前年チャンピオンを獲得したプロスト、5番手はチームメイトのK・ロズベルグが続いています。上位陣の名前だけでもかなり豪華な面々。

《予選結果》
P.P. A・セナ
  (ロータス・ルノー グッドイヤー)
 2 N・ピケ
  (ウィリアムズ・ホンダ グッドイヤー)
 3 N・マンセル
  (ウィリアムズ・ホンダ グッドイヤー)

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紅一点、ならぬ「黒一点」の周りに味方がいない寂しい状態のセナを先頭に決勝レーススタート。
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セナは順調に加速し、強者揃いの先輩達を置き去りにしていく。
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いいぞいいぞ!逃げろー!

ウィリアムズのカーナンバー5といえば、そう、マンセルです。マンセルもセナ同様に無冠ながら期待の有望株の一人。前方を走るマクラーレン2台に対してようやくエンジンがかかってきたか。
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82年のチャンピオン、ロズベルグをインからパス。
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そして前年85年チャンピオンのプロストもターン1のインから。これで3位に復帰。
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81年、83年チャンピオンのチームメイトはマシンが不調のため2位をマンセルにバトンタッチ。
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これでマンセルの前を走るのは、ロータスのセナただ一人。
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マンセルが前に出てトップへ。
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「オレはどこかヤツのこと気に入らねえんだ」
とでも言いたげ。今日のマンセルどうしたの?!キレキレやん。
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ただセナも黙っちゃいない。プロストと束になってマンセルを追尾。
セナ、インからいくか?!
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「いや、行かせねえなぁ」
いいですねー他チームのバチバチバトル。

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飛ばしに飛ばしてトップに浮上したマンセルも、気持ちの前にタイヤが果ててしまいます。セナが再びトップへ。
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マンセルはタイヤを履き替えて再浮上にかけます。
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いってらっしゃい!

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まずはプロストをロックオン!パスして2位復帰。
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セナも正直タイヤが苦しくなってきました。ただもうピットインしている余裕は無くなってきました。最後までしのぎ切るか、やられるのみ。
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さあマンセルが来たぞー!耐えられるかセナ。
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今日の流れは完全にマンセル。再び前に出られるか?!IMG_8619
チェッカーフラッグまで最後のストレート。鋭角の左コーナーを立ち上がり、マンセルはアウト側に並ぶ。
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うーどっちだ?!マンセルがやや前か?!
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逆視点から見てみましょう。
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チェッカーフラッグが待ち構える先にあるコントロールラインに注目。
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セナだ!ギリギリのポールトゥウィン。

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《決勝結果》
 1 A・セナ
  (ロータス・ルノー グッドイヤー)
 2 N・マンセル
  (ウィリアムズ・ホンダ グッドイヤー)
 3 A・プロスト
  (マクラーレン・タグポルシェ グッドイヤー)

現在各スポーツで審議の際は一度試合を止めてビデオ判定するのがトレンドとなっています。F1にはその性質上「一度レースを止めて正否判定する」ということはなかなかできません。このレースも実際に現地で見ているだけではとても優勝者を決められない実に際どい戦いとなりました。優勝したセナと2位マンセルのタイム差はたったの0.014秒。当時の予選ですらこんなギリギリバトルはなかなかありませんでした。セナもマンセルも、もっといえばプロストも、皆チームやエンジンサプライヤーが異なる中で毎戦一進一退の攻防が繰り広げられていました(こんな中でも名門フェラーリはいないのね)

近年は一つがアタマを飛び出してしまう形でシーズンが進行するのが続いています。一際強さをみせることは決して悪いことではありませんが、miyabikunはどちらかといえばこのような接近バトルのレースやシーズンの方が楽しめるかなぁ。

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「皆さま、お待たせいたしました。
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 こちらが皆さまがお求めの品でございます」
まあルイ・ヴィトンのケースに入れたりして仰々しい。皆がお求めなのはそれですよ、1勝で3勝の価値と言われるそれ!miyabikunはそのケースの方でもいいけど(笑)
天候の不安がありつつも、どうにかドライで決勝を迎えられそうです。ただ遠くには怪しげな雲がみられるため、天気がいつまで保つことやら。

前日の怒涛のポールポジションの取り合いで盛り上がった予選を経て、決勝のスタートタイヤチョイスはバラエティに富んでいます。
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ポールポジションのフェルスタッペンが黄色いミディアムタイヤチョイスに始まり、2番手のアロンソはハード、ルクレールのグリッド降格に伴い3番手に昇格したアルピーヌのオコンはミディアムを選んでいます。19番スタートとなったアルファロメオの周はボディカラーと合った赤のソフトを選ぶという異端児。後方からならこのようなギャンブルに出るのもアリか。

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スタート直後のサン・デボーテは混乱無しも、サーキットの頂部に位置するミラボー上では接触がいくつかみられ、モナコらしさが始まっています。
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2周目に最後尾のペレスが早くもハードタイヤに履き替える。まさかココから無交換走破を目論んでいる?!
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抜き辛いモナコでこんな戦略がどハマりしたら、以降の選択肢になりそうですね。タイヤに優しいペレスの腕の見せどころになるか。

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レッドブルやアストンマーティンはともかく、アルピーヌに負けるわけにはいかないと、2位アロンソから徐々に遅れ始めるミディアム履きオコンを狙うハード履きのサインツの11周目。
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うわ、近っ!
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やっぱりやったか。。レースの11/78にして早くも手負じゃないの。。タイヤが違うんだから粘っていれば前に出られたかもしれないのに。

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こちらはミディアムタイヤを履くウィリアムズのサージェントを先頭とした下位集団です。モナコお決まりの数珠繋ぎ状態。
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翌17周目のミラボー上でインに振るマグヌッセン
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いったー!男気パッシング!サ◯ンツと違い、躊躇無く抜く。隊列がこのように決壊すると、後続も一気に動きをみせます。
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18周目のラスカスでストロールはインからいく
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その直後の最終アントニーノウズでペレスが続いています。ミディアムタイヤのサージェントはタイヤが厳しそう。

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サージェントと同じくミディアムタイヤでアロンソとのギャップを拡げてきたフェルスタッペンもフロントタイヤがキツいと訴え始めています。
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確かにアロンソに対して9秒以上築いた差も、少しずつ縮められつつあります。さらには徐々にバックマーカーにも当たりはじめ、青旗が振られるにしてもモナコは全くのロス無しというわけにもいきません。
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アロンソから逃げたいフェルスタッペンはまず15位を走行するアロンソの相方ストロールをヌーベルシケインでパス。
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ならばもう一台のボクちんもと、ペレスも便乗。
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いやいや、それは無理っしょとストロールはしかと抵抗。ペレスは文句タレながらシケインカットで前に出ますが、これはさすがにダメ。やり直し!

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ミディアムタイヤでスタートした5位走行のハミルトンは31周終わりに、翌32周目に3位走行のオコンがハードタイヤに履き替えれば、サインツの前がようやく開けます。オコンの1周遅れとなる33周終わりにピットへ。ただサインツはフロントウィング交換があるんだった。。
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ピットアウトすると、本線真横にオコンの姿。モナコはこの時点でまで負けが決定。
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序盤の接触が無ければ、きっと前に出られたろうに。。

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先程はストロールと交錯したペレスはまたヌーベルシケインで至近戦を繰り広げています。今度は誰とだ?!
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ハースのマグヌッセンでした。左のウィングレットを踏み壊される。
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今日のペレスは散らかってるなぁ。せっかくスタート直後に企てた「ノンストップ作戦」は実らず、これでは最初からやり直しだぞ。

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後半の54周目にオコンとサインツはまだやっています。このあたりからいつ来るか、本当に来るのかと心配されていた雨がポツリポツリとやってきます。終盤は雨のバトルか?!
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サインツよ、今度は賢くいけよ!ワイプではこの2人の前をいく2位のアロンソがこのタイミングで何と「ドライのミディアム」に履き替えています。
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オコンはインターミディエイトタイヤをチョイス。サーキットの北側にあたるミラボー上付近の雨足が思いの外強くなっています。
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アロンソのミディアムタイヤはミスジャッジだったか、事が大きくなる前にインターミディエイトに履き替える。ピット1回分の損。
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出遅れたらマズい。フェラーリもたまらず2台まとめてインターへ。ルクレールがスピンを喫したサインツの前でしれっとピットインしています。
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ほとんどのマシンがインターに履き替えても、マグヌッセンは未だにスタートから使い古したドライのハードを履き続ける。アニキ、ステイアウトなんてカタギじゃない、限界っす。そろそろ変えた方がいいですぜ?!
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ほらやっちゃった。。これも親分からの指示なのか、マグヌッセン自身の判断なのか。レースには復帰するも、その後リタイヤ。

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残り12周。9番スタートからミディアムタイヤを引っ張るだけ引っ張って、インターに履き替えた後もその順位を守る角田に、同じく金魚のフンのようにノリスがピッタリとくっつく。今回のマクラーレンの限定カラーは一時期のアルファタウリと見間違えてしまいそう。
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サン・デボーテまでの短いストレートでかわす。くそぅ、やられたかー。角田は10位に転落。
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続いてデジャヴの様に同じマシンのピアストリが角田を襲う(その後ろにいるウィリアムズのサージェントは角田からみた周回遅れです)
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もう止めてあげてー!ノリスと同じ手口で入賞圏内からとうとう陥落。ブレーキが思うように作動せず、エスケープゾーンにマシンを逃すシーンもあり、最終的には15位完走と雨に泣かされたモナコGPとなりました。

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《決勝結果》
 1 フェルスタッペン(レッドブル・HRB)
 2 アロンソ    (アストンマーティン・M)
 3 オコン     (アルピーヌ・R)

スタートから一切前を明け渡すこと無く、フェルスタッペンは今シーズン4勝目。タイヤチョイスにミスがあったアロンソもそれまでの貯金を強みに2位にステップアップを果たしています。また3位オコンは2021年ハンガリーGPの優勝以来3回目の登壇となりました。

《ファステストラップとそのタイミング》
 ハミルトン(メルセデス・M) 1分15秒650
 33周目/78周
《ドライバー・オブ・ザ・デイ》
 オコン(アルピーヌ・R)
《完走(扱い)台数と規定周回走破台数》
 完走台数:18台(18台フィニッシュ)
 規定周回:8台

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《miyabikunの選ぶドライバー・オブ・ザ・デイ》
 オコン(アルピーヌ・R)

今回の決勝も迷いました。スタートタイヤにミディアムを選んだフェルスタッペンは徐々に不満は嘆きつつもハードタイヤスタートと変わりないところまで引っ張りましたし、中団の角田やノリスもだいぶ持ち堪えていましたもんね。優勝のフェルスタッペンや3位屋さん改め「表彰台屋さん」を確立するアロンソは言ってもチャンピオン級。単に誉めてはつまらないので、サインツの猛攻にも耐え、雨が降っても順位を堅持して久々の表彰台登壇となったオコンに1票投じたいと思います。アルピーヌに移籍してからは、オコンはアカンだのイカンだの酷評が続きましたもんね。たまにはちゃんと誉めてあげたい(アカンもんはアカンですが)昔一悶着あったフェルスタッペンや昨シーズンまでのチームメイトのアロンソとレース後に笑顔で会話している姿をみて、少し安心しました(笑)

《miyabikunの選ぶ「ザ・ワースト」》
 該当無し

予選に引き続き、こちらは該当無しにはしましたが、いくつか首を傾げてしまうシーンがありました。
序盤のオコンVSサインツにおけるヌーベルシケインでの接触。焦る気持ちはわかるけど、サインツにとってあの接触でフロントウィングレットを失うのは損でしかありません。ミディアムタイヤを履くオコンにピタリとついていけたのなら、ピットインの時にオーバーカットを狙った方がモナコは安全牌。
ペレスにもニアミスが度々ありましたね。最後尾からの追い上げでやけっぱちになっていたこともあるでしょうが、今回のペレスは予選から決勝までどこか空回りしていたように感じました。
終盤に降った雨によるマグヌッセンの使い古しハードタイヤでのステイも理解に苦しみました。周りが続々とインターミディエイトタイヤを履きつつあるのに、アレでは生き地獄でしかありません。マグヌッセンが悪いのかチームが悪いのか、マグヌッセンのタイヤチョイスは毎回間が悪い気がします。

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《ドライバーズポイントランキング》
   1  → フェルスタッペン 144pts
   2  → ペレス      105pts(-39pts)
   3  → アロンソ       93pts(-12pts)
   4  → ハミルトン      69pts(-24pts)
   5   ↑  ラッセル       50pts(-19pts)

《コンストラクターズポイントランキング》
   1  → レッドブル     249pts
   2  → アストンマーティン 120pts(-129pts)
   3  → メルセデス     119pts    (-1pt)
   4  → フェラーリ       90pts  (-29pts)
   5   ↑  アルピーヌ       35pts  (-55pts)

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《第6戦モナコGPのポイント》
・ハードをミディアム同等にこなすフェルスタッペン
・降るの?!降らないの?!いつ降るの?!
・サインツは「名門の戦略」に物申せるタマ
・テレビ制作変わって観易くなった?!本当に?!

日本も南から少しずつ梅雨が訪れて来ています。毎年のことながらこの時期が辛い。。汗は止まらないし、全身がむず痒い。一部改修(復活)されるスペインのカタロニアはカラッと晴れたレースになるといいなぁ。

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